大阪四季劇場が20周年! 平日も満席、終演後は客席から拍手喝采
大阪にある劇団四季の専用劇場「大阪四季劇場」(大阪市北区)が1月9日、開場20周年を迎えた。現在ロングラン公演がおこなわれている『ウィキッド』の昼公演終了後、出演者たちによる特別カーテンコールが実施された。 【写真】拍手に応える、グリンダ&エルファバ ■ 日本最多記録も、延べ15作品を上演 大阪四季劇場は2005年1月9日、関西では初上演となった『マンマ・ミーア!』でこけら落とし。『オペラ座の怪人』『キャッツ』『リトルマーメイド』などの、劇団を代表する演目のほとんどを上演している。なかでも『ライオンキング』は、2012年から2016年まで43ヶ月にも渡るロングラン公演を実施し、この期間中に日本公演総入場者数1000万人突破という、日本最多記録を作っている。 2024年8月から上演中の『ウィキッド』は、童話『オズの魔法使い』の西の悪い魔女・エルファバと、北の善い魔女・グリンダの秘められた友情を描き、現在全米で映画版が上映されているほどの名作(日本では3月7日から上映開始)。劇団四季のレパートリーでも屈指の人気作で、この日も劇場は満席だった。 思いがけないラストの余韻が冷めぬなか、舞台はカーテンコールに。2度目のカーテンコールで、オズの魔法使い役の勅使瓦武志から「ここ大阪四季劇場は、本日開場20周年を迎えました。これまで上演したのは、のべ15作品。公演回数は5800回を超え、550万人以上のお客様にご来場いただきました」と、この日が特別な日であることが告げられた。 さらに「これからも舞台の感動をお届けできるよう、精一杯務めてまいります。どうぞ引きつづき、ご声援をたまわりますようお願い申し上げます」と抱負とお礼を述べると、客席からは万雷の拍手が。そのあともカーテンコールはしばらく止まらず、スタンディングオベーションをする観客に向かって、俳優たちは笑顔で手を振りつづけていた。 『ウィキッド』は7月6日まで上演。チケットは現在発売中だが、完売の回も増えているので早めのお申し込みを。そのあとには、藤田和日郎の漫画が原作の最新オリジナルミュージカル『ゴースト&レディ』が、12月7日に開幕予定。初演の東京公演が、原作者の藤田も絶賛するほど好評だったので、詳細の発表を楽しみにしてほしい。 取材・文・写真/吉永美和子