ミラーボディが部分的に凹んでいる!!絶版部品にこだわった修理方法
バイクの顔がガソリンタンクなら、バックミラーは何になるのだろう!? バイクの個性や意匠デザインを主張する上で、バックミラーの存在は特に大きなもの。こだわりの絶版バックミラーが凹んでしまったなら、こんな方法での修復も可能なことを知っておこう。 【画像】必要な道具・修理工程を写真ギャラリーで見る(17枚)
強引にミラー角度を調整してみたら……
ミラーの角度やポジションの調整時に、どうしてもレンズボディを動かすことがありますよね。無理やりグイッとひねったところ、なんだかいやな感触が手に伝わってくること、ありませんか? 旧車タイプのバックミラーの場合は、ステーの付け根、レンズボディの可動部分が凹ったり変形してしまうこと、ありますよね……
美術道具のスパチュラ+ケミカル
美術工芸関係の道具で金属製のスパチュラと呼ばれるヘラがある。そのスパチュラを利用して、バックミラーの鏡部分(鏡そのもの)を取り外せる組み立てタイプもある。レンズ=鏡のマウントが「ラバー式」なら、何とかなることもあるのだ。このレンズ外し作業時に利用できるケミカルは、いわゆるオイルやシリコン系の潤滑スプレー。今回は手元にあった商品を使ったが、CRC556やWD40などでも十分使うことができる。
フチゴムマウント式ならレンズも取り外し可能
レンズ=鏡の外周にゴムのフチがあるタイプは、いわゆる防振仕様でガラスレンズをゴムダンパーの弾力性でマウントする役割を果たしている。実は、このタイプなら取り外しできることが多い。レンズそのものをボディ板金のカシメで固定するタイプは外すことができない。防錆スプレーをダンパーゴム部分にたっぷり吹き付け、浸透するのをじっくり待つ。 その後、スパチュラ先端でゴムダンパーにキズを付けないように、ボディの中(内側)へ押し込み、ころあいを見計らってレンズを起こすことでパコッと抜き取れる。仮に、メッキ程度が良いミラーのレンズが割れていて、サビサビでもレンズはイキイキしたミラーが2個ある際には、イイトコ取りの「ニコイチ」で、ミラーを復活させることもできる。そんなタイミングに遭遇したら、試してみてほしい。