2016─26年は「女性弁護士の10年」=米法曹協会
Karen Sloan [18日 ロイター] - 米国法曹協会(ABA)は18日公表した報告書でABAの認定を受けたロースクール(法科大学院)の学生に占める女性の割合について、2016年に初めて男性を上回り、23年には56%まで上昇するなど、わずか9%だった1970年代から劇的に変化しており、16年から26年はまさに「女性弁護士の10年間」だと指摘した。 ロースクールで法学博士号の取得を目指して学ぶ学生数は昨年、女性が6万5000人だったのに対して男性は5万人だった。 全国の弁護士に占める比率は男性が59%、女性が41%で、引き続き男性が多い。しかし女性の割合は14年の36%から高まり、この10年間で5ポイント上昇した。この流れが続けば20年ほどで男女の比率が同じになるとABAは予測。年配の男性弁護士が引退し、その穴を若い女性弁護士が埋めているという。 一方、法律事務所のパートナー弁護士職では男性の優位が続いている。23年のデータによると、女性のパートナー職の割合は28%と過去最高だったが、それでも男性とは大きな開きがある。ただ、パートナー職を補佐するアソシエイト弁護士職では23年に初めて女性の数が男性を上回った。女性の割合は1991年の38%から着実に上昇している。 また、連邦政府職では女性弁護士の割合が20年に初めて男性を上回り、現在では約52%に達している。05年には43%にすぎなかった。