次はどこへ? 契約満了を迎えた大物Jリーガー(3)タイトルを置き土産に退団! 37歳でも衰えぬ重戦車ぶり
今季の明治安田J1リーグは既に終了しており、ここからはオフの期間となる。各クラブは来季を見据えて、本格的に戦力の補強に動き出している。そのなかで複数クラブによる争奪戦に発展しやすいのが、今季で契約満了となり、フリーで獲得できる選手たちだ。そこで今回は、今季限りでチームを退団することが決定している実力者を紹介する。※情報は12月20日時点。スタッツはデータサイト『Transfermarkt』を参照
FW:パトリック 生年月日:1987年10月26日 今季所属クラブ:名古屋グランパス 今季リーグ戦成績:33試合5ゴール1アシスト 名古屋グランパスのパトリックは、今季限りで契約が満了となり、チームを退団することが決まっている。 現在37歳のパトリックは、今季名古屋に完全移籍を果たした。チームの指揮を取る長谷川健太監督とはガンバ大阪時代に共闘しており、師弟コンビが再タッグを組んだ形になる。 当初は、その年齢面の不安もあってパトリック獲得に懐疑的な見方をしていたサポーターもいたが、同選手は老獪なプレーでその疑念を払拭することに成功する。自身の起用法を熟知する長谷川監督の下で、その強みを存分に発揮した。 パトリックは、4月に行われたYBCルヴァンカップ・大宮アルディージャ戦(2-0)で移籍後初ゴールを含む2ゴールを奪取。7月の第24節・ヴィッセル神戸戦(3-3)、第25節・京都サンガF.C.戦(2-3)、第26節・東京ヴェルディ戦(1-0)では、3試合連続でゴールネットを揺らし、合計4ゴールを記録した。 独力でゴールに迫るプレーは少なく、走力では足りない部分もあった。しかし、要所で見せる身体の当て方や絶妙なポジショニングには洗練されたものが感じられ、それが相手のミスを生んだり、ゴールを奪うきっかけになっていた。名古屋が2度目のルヴァンカップ優勝を果たすのに、大きく貢献したと言えるだろう。 しかし、パトリックはタイトルを置き土産にチームを去ることが決まっている。名古屋のFW陣は高齢化が進んでおり、37歳のパトリックは人員整理の対象として考えられたのかもしれない。 即戦力として活躍が期待できる「ブラジル産重戦車」に対して、今オフに獲得に動き出すクラブは現れるのだろうか。
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