船井電機親会社への民事再生法適用を申請 上田氏社長の秀和システム
破産手続き中の船井電機の親会社「FUNAI GROUP」(旧船井電機・ホールディングス)について、東京の出版会社「秀和システム」が8日付で民事再生法の適用を東京地裁に申請した。秀和の社長は、2024年9月まで船井電機社長を務めた上田智一氏。 申立書では、秀和はFUNAIの債権者にあたると主張。グループ全体では債務超過や支払い不能ではなく、事業縮小やスポンサーの支援で再生させるのが適切とした。 船井電機の破産管財人がFUNAIの破産を申し立て、東京地裁が24年11月21日に保全管理命令を出している。秀和の代理人、加藤博太郎弁護士は9日、報道陣に「上田氏は船井電機の再生の道筋が立ったところで退任したが、予期せぬ破産となった。当初の目的通りに船井を再生させたい思いがある」と説明した。
朝日新聞社