コリン・モリカワのバッグとチャリティー活動
松山が棄権した「BMW選手権」には、フェデックスカップランク上位50人が出場。大会終了時点で最終戦「ツアー選手権」に進める上位30人が決まり、2日目まで松山と同組だったコリン・モリカワは同大会28位で、ランク7位になった。 【画像】標高3000mのゴルフ場
そのモリカワがプレーオフ3試合で使うキャディバッグは、GDOでもすでに紹介されているように、使用済みグローブが貼り付けられたデザイン。これはチャリティー活動のPRでもある。彼がプレーオフでバーディを1つ取るごとに、1000ドルが寄付される。ここまで2試合のバーディ数は、「フェデックスセントジュード選手権」で15個、「BMW選手権」で13個(1つはイーグル)。合計28個だから2万8000ドル(約400万円)がセントジュード小児病院に贈られる。「ツアー選手権」でもバーディを取れば、金額がどんどん大きくなる。
チャリティー活動は、PGAツアーの選手に限らず、LPGAなども積極的に取り組んでいる。全ホールのバーディ、イーグル数に応じた本数の植樹を行う大会があったり、練習日にプロのバッグを担ぐ権利を寄付金にするなど形態は様々だ。チャリティーではないが、過去には指定のパー3でホールインワンが出たら、ギャラリースタンドの観客全員に100ドル、2発目が出たら500ドルを配る、なんてことをやった大会もあった。その大会でも、近隣で災害に遭った人々に寄付金を贈っていた。金額はもちろんミリオン(億円)単位だった。
世界一観客動員数が多いことで知られる「WMフェニックスオープン」では、一般人が参加できるチャリティー活動がある。「バーディ1個につき1セントから」というスタイルで取っつきやすく、仮に「1バーディ=1セント」で申し込んだ場合、大会期間中に合計3000個のバーディが出れば総額30ドル(約4290円)だから、一般個人では妥当な額。ただ、参加者が何千、いや何万人となれば、寄付金は膨大になる。 ゴルフ観戦には様々な形があるが、時にはこんな形で携わるのもおもしろいのではないだろうか。(JJ田辺カメラマン)