長塚京三が最優秀男優賞 東京国際映画祭で12年ぶり主演作『敵』が3冠「びっくりしてまごまごしています」
第37回東京国際映画祭のクロージングセレモニーが6日、東京都内で行われ、「敵」で12年ぶりに主演を務めた長塚京三(79)がコンペティション部門の最優秀男優賞を受賞した。同作は最高賞の「東京グランプリ/東京都知事賞」を獲得し、吉田大八監督(61)の最優秀監督賞も含め3冠に輝いた。 登壇した長塚は審査委員長でプレゼンターを務めた香港の俳優トニー・レオン(62)とガッチリ握手。「びっくりしてまごまごしています」と受賞を驚き「東京国際映画祭ありがとう。”味方”でいてくれてありがとう」と感謝した。 演じたのは元大学教授の77歳の主人公。「もう引退かなと思っていた」と自身の俳優人生に言及し、「うちの奥さんはがっかりするでしょうけど、もうちょっと、ここの世界でやってみようかなという気にもなりました」と現役続行に意欲を見せた。 コンペティション部門では「敵」や成田凌(30)主演の「雨の中の慾情」など15作品が上映され、橋本愛(28)ら俳優や監督が国際審査委員を務めた。橋本はこの日、審査委員特別賞のプレゼンターを務めた。10日間にわたって開催された東京国際映画祭はこの日閉幕した。
中日スポーツ