鋸山の歴史や魅力などを伝えるガイドによる団体「ウィーガイド鋸山」（佐生かおり代表）が設立された。要請があるツアーへのガイド派遣の他、ガイド候補生の研修などを行っていく。7月から始まる今年度のガイド研修の参加者も募集しており、興味がある人の申し込みを呼び掛けている。 2021年に、鋸山が日本遺産候補地域に選定されたのを受け、鋸山の魅力や歴史を伝えるプロフェッショナルなガイドを育てようと、鋸山日本遺産「候補地域」活用推進協議会主催の「鋸山有償ガイド育成事業」として、22年から約2年をかけて研修が行われてきた。今年3月に、研修を終えた16人が同協議会から有償ガイドとして認定されており、ガイドらの所属先として、ウィーガイド鋸山（一般社団法人鋸山ガイドセンター）が発足した。 主な事業内容は、▽国内および海外観光客対象ツアーへのガイド派遣▽現地発着ツアーの実施▽地元事業者との連携▽所属ガイドおよびガイド候補生の研修――。ガイド人材を活用する受け皿的な役割で、事業を通じて鋸南と富津をつなぎ、「鋸山エリア」の価値を高めることを目指す。 同団体では、ガイドの継続的な研修とプロフェッショナルなガイドの輩出を目指し、新たな研修生を募集している。地質学や歴史などの座学、安全管理講習、現地でのガイド実習などが研修内容で、英語でのガイド業務に興味のある人へは別途、インバウンド対応実習も行う。 参加費は、同団体への入会料として5500円と研修費1万2000円。問い合わせや申し込みは、佐生代表（電話090―4069―4169　メールnokogiriyamaguide@gmail.com）へ。