最終戦に望みを繋ぐ勝利

先制ゴールをマークしたティーレマンス photo/Getty Images

グループE・第2戦 ベルギー 2-0 ルーマニア グループEの第2戦、ベルギー対ルーマニアの一戦。初戦のスロバキア戦を落としたベルギーとウクライナに3-0の快勝を飾ったルーマニアとの試合、それぞれ決勝トーナメント進出をかけた重要な一戦となった。 ［動画］初戦を落としたベルギーに待望のゴール　開始早々ルカクの落としをティーレマンスが流し込む 試合はいきなり動く。開始1分、左サイドのドクがPA内のルカクへパスを送ると、ルカクが後方へパス。このパスをティーレマンスが流し込み、先制点が欲しかったベルギーが先手をとった。 先制を許したルーマニアは4分、セットプレイの流れから最後はドラグシンがヘディングでゴールを狙うが、これはカステールスのビッグセーブに阻まれる。 左サイドのドクを中心にルーマニアゴールに迫るベルギーは初戦とは一転、いいリズムで攻勢を強める。18分にはデ・ブライネの突破から最後はルケバキオがカットインから左足を振り抜くが、今度はニツァがビッグセーブを見せ、ルーマニアのピンチを救う。 追加点を狙うベルギーは30分にドクがドリブル突破からシュートを放つが、再びニツァがビッグセーブ。一方のルーマニアはベルギーの速いプレスを前に思うようにボールを前に進めることが出来ない状況が続く。開始早々の先制ゴールで勢いに乗るベルギーのペースで前半は進むも、ルーマニアも追加点は許さず、ベルギーの1点リードで折り返す。 後半開始早々、攻勢を強めるのはルーマニア。積極的に前へ仕掛け、まずは同点ゴールを狙いに行く。一方のベルギーは51分、54分にデ・ブライネがシュートを放つが追加点とならず。ベルギーはここでトロサールを投入する。 すると、62分。ピッチ中央でデ・ブライネにボールが渡るとルカクへスルーパス。GKとの一対一をルカクが冷静に沈め追加点をマークしたかのように思われたが、VARの結果、これはオフサイド判定となってしまう。一方のルーマニアは2枚替えで同点ゴールを狙いに行く。 追加点が欲しいベルギーも71分にカラスコとマンガラを投入する。両者メンバー交代を駆使し、流れを変えようと試みるもこう着状態が続く。すると79分ついに試合が動く。自陣でのFKがディフェンスラインの裏へ流れると最後はデ・ブライネが倒れながらも押し込み、欲しかった追加点をマーク。 ゴールを奪う必要があるルーマニアは84分にアリベクが決定機を迎えるも、これはフェルトンゲンが必死のカバーを見せ、失点を許さない。最後まで集中を切らさなかったベルギーがルーマニアを2-0で下し、今大会初勝利を飾った。 グループEは4チームが勝ち点3で並び、最終戦を前に大混戦となった。 ［スコア］ ベルギー 2-0 ルーマニア ［得点者］ ベルギー 2分 ユーリ・ティーレマンス 80分 ケビン・デ・ブライネ ルーマニア ［ラインナップ］ ベルギー 監督：ドメニコ・テデスコ GK クーン・カステールス(ヴォルフスブルク) DF ティモシー・カスターニュ（フラム） バウト・ファエス(レスター・シティ) ヤン・フェルトンゲン(アンデルレヒト) アルトゥール・テアトル(レンヌ) MF ユーリ・ティーレマンス(アストン・ヴィラ) アマドゥ・オナナ(エヴァートン) ケビン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ) ドディ・ルケバキオ(セビージャ) ジェレミー・ドク(マンチェスター・シティ) FW ロメル・ルカク(ローマ) 交代出場・退場 55分 ドディ・ルケバキオ→レアンドロ・トロサール(アーセナル) 72分 ユーリ・ティーレマンス→オレル・マンガラ(リヨン) 72分 ジェレミー・ドク→ヤニック・カラスコ(アル・シャバブ) 76分 アルトゥール・テアトル→ゼノ・デバスト(アンデルレヒト) ルーマニア 監督：エドワード・ヨルダネスク GK フロリン・ニツァ(ガズィアンテプFK) DF アンドレイ・ラティウ(ラージョ) ラドゥ・ドラグシン(トッテナム) アンドレイ・ブルカ(アル・オクドゥード) ニクショル・バンク(CSウニヴェルシタテア・クライオヴァ) MF マリウス・マリン(ピサ) デニス・マン(パルマ) ラズバン・マリン(エンポリ) ニコラエ・スタンチュ(ダマク) ヴァレンティン・ミハイラ(パルマ) FW デニス・ドラグシュ(スタンダール・リエージュ) 交代出場・退場 67分 ヴァレンティン・ミハイラ→ヤニス・ハジ(アラベス) 67分 ラズバン・マリン→ダリウス・オラル(FC FCSB) 80分 デニス・ドラグシュ→デニス・アリベク(ムアイザルSC) 89分 アンドレイ・ラティウ→デイアン・ソレスク(ガズィアンテプ) ※カッコ内は23-24所属クラブ