【ツレヅレハナコさんの食器棚】「使う場面に合わせて置き場を完全に分けたことで管理しやすく」
@homeLEE “パンパン、ごちゃっと”なストレスから解放! 「食器棚改革」でもっと美しく、使いやすく
器使いが素敵な人の食器棚には、見た目だけでなく使い勝手もいいという点が。機能的で、収納力も落とさない食器棚とは? どんな食器棚にも生かせるヒントが満載です!
器使いが上手な人の食器棚を拝見
食に関する仕事をしているツレヅレハナコさんは、どんなふうに食器を管理しているのでしょう? 収納のヒントを教わりました。
教えてくれたのは…
●ツレヅレハナコさん 文筆家 食と酒と旅を愛する文筆家。国内外を食べ歩き、海外で見つけた食器や調理道具は、布でぐるぐる巻きにして手荷物として持ち帰るのがライフワークに。新刊は『世界の現地ごはん帖』(光文社)。
つい手に取っちゃう器を、積極的に取りやすい位置に
お酒と、お酒に合う食べものをこよなく愛するツレヅレハナコさんの家には、毎日の食事用、宴会用、来客の取り皿用と食器棚が3つ。「使う場面に合わせて置き場を完全に分けたことで、管理しやすくなりました。毎日使う食器棚はもともと本棚で、奥行きが浅めなところが使いやすいんです。ここにあるのは青森の商店街で見つけた小鉢から作家もの、外国の柄皿まで、いろいろ混ざっていますが、どれもつい手に取ってしまう、自分に合う器ばかり。たまに『最近どんな料理が多いかなぁ』と自分の食生活と向き合って、出番の少ない器を人に譲るなりして、増えすぎないように心がけています」(ツレヅレハナコさん)
使い勝手抜群の中鉢は、手前に置いてフル活用
余宮隆さんの器は、下段の左側、最も取り出しやすいところに配置。「余宮さんは酒飲み仲間で、つまみを盛りやすい絶妙なサイズ感の器ばかりです」(ツレヅレハナコさん)
地味食材も華やぐ柄皿は、取りやすい2段目に
モロッコやウズベキスタン、インドを旅した際に買った平皿も、普段よく使うもので、2段目に収納。「総菜や助六寿司を盛っても絵になります」(ツレヅレハナコさん)
宴の食器を一望できる、キッチン上に造作した食器棚
人を大勢招いて宴をする際の大皿や数ある汁椀などを一括する大容量の食器棚は、キッチン上に造作。「建築時に棟梁が作ってくれました。離れたところからも全体を見渡せるように、扉はアクリル製に」(ツレヅレハナコさん)
取り皿や箸をまとめた来客用棚は食卓の近くに
キッチンとダイニングが離れている間取りのため、ダイニングのわきに取り皿用の食器棚を設置。「セルフサービスの食器棚があると、配膳も楽できます」(ツレヅレハナコさん) Staff Credit 撮影/市原慶子 取材・原文/田中理恵 こちらは2024年LEE4月号(3/7発売)「「食器棚改革」でもっと美しく、使いやすく」に掲載の記事です。