夕日に浮かぶ歴史的風景、美濃市「うだつの町並み」 五感遺産登録で注目、冬至前の絶景
岐阜県美濃市中心部の「うだつの上がる町並み」は、冬至の頃に、通りの正面に日が沈む。今年は10月に「美濃市五感遺産」に登録されたことで注目され、21日の冬至を前に、古い町並みが真っ赤に照らされる光景を市民や観光客が楽しんだ。 うだつは1723年の大火を教訓とし、防火目的で家と家の間を隔てる役割で設置された。町並みが冬至に日が沈む方向に設計されているのは知る人ぞ知る話題になっていたが、理由は分からないという。 晴れた19日、夕日に照らされたうだつがシルエットで浮かび上がり、道行く人は足を止め、冬場ならではの貴重な光景に見入っていた。市の担当者は「昼間と違う風景は感動的。ぜひ多くの方に見に来ていただき、他の五感遺産も巡ってほしい」と話している。 五感遺産は市が次世代に継承したい地域資源を募り、16の風景や食文化などが登録された。
岐阜新聞社