中国上海市、住宅ローンの要件緩和-中央政府の不動産支援策に対応
(ブルームバーグ): 中国金融の中心地、上海市は27日、住宅ローンの要件緩和を発表した。中央政府の不動産セクター支援策に国内の大都市が対応している。
声明によれば、上海市は住宅ローンの頭金比率を10ポイント引き下げ、初めての住宅購入者に対する最低基準を20%とした。
中国は今月に入り住宅ローン金利の下限を撤廃するとともに、住宅購入者の頭金比率の下限を引き下げると発表。17日の声明によると、中国人民銀行(中央銀行)は住宅ローン金利の下限を実質的に撤廃した。
中国、低迷する不動産市場の支援に向け大規模な措置を発表
UBSグループのジョン・ラム氏やモルガン・スタンレーのスティーブン・チャン氏らアナリストは、他の1級都市も上海に追随し住宅関連の規制を緩和し、市場心理と販売の見通しが改善すると予想している。
ブルームバーグの中国デベロッパー株指数は28日午前、一時2.4%高となった。中国の不動産開発会社で香港に上場している世茂集団の株価は一時16%上げた。同社は上海などの大都市で事業を展開している。
原題:Shanghai Eases Housing Curbs as Aid Spreads to Big Cities (1) (抜粋)
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