ユーチューバー初のJRA個人馬主・ンダホが競馬愛を語る「僕にはディープの血が流れている!(笑い)」
登録者数845万人超えの人気ユーチューバー「フィッシャーズ」のンダホ氏(29)をご存じか。ユーチューバー初のJRA個人馬主として昨年末に馬主デビュー。年収や資産などハードルが高い馬主界に20代の若さで飛び込んだ異色の動画クリエーターだ。努力と奇跡を重ねてつかんだ夢、愛馬ワンダホー号への思い、自身が見つめる競馬界の未来、桜花賞で味わった“馬主あるある”など、唯一無二の競馬愛を語り尽くした。 【写真】巨人・岡本とのコラボも!
05年菊花賞が競馬との出会い
――ユーチューバーがJRA個人馬主になる時代が来るとは… ンダホ いや~、本当に夢はかなうものなんですね。ずっと「馬主になりたい」と思って動画活動してきましたが、正直最初はなれるとは思いませんでした。最も苦労したのは社会的信用を得ることですね。個人馬主になるには収入など様々な条件がありますが、それ以上に社会的な信用が大事。いくら動画で顔が知られ、人気になれたとしても「信用」がないとダメ。そこをクリアするために慎重にコツコツとやってきました。 ――ある意味でユーチューバーの社会的地位を向上させたのでは ンダホ そう言っていただけるとありがたいです。もともとメンバーは素行の悪いヤツらではないですけど、とにかくクリーンな動画にこだわってきました。言い過ぎかもしれませんが「僕らが馬主になれなければ誰もなれない」くらいの気持ちで。それが認められ、人としても認められて本当にうれしいです。後輩たちのためにも自分たちが新しい道をつくっていけたらと思っています。 ――競馬にハマった経緯を教えてください ンダホ 小学5年生の時、野球チームの遠征に行く車で親御さんたちがスポーツ新聞を読んでいて、馬の写真が載っていました。「あれは何だろう」って思って、次の日にテレビをつけたら競馬をやっていた。今思えばその馬が菊花賞に出るディープインパクト。大歓声の中で行われたレース、ディープと武豊さんコンビのカッコ良さに衝撃を受けました。ディープで競馬を好きになり、そのディープの子のジェンティルドンナを見るために初めて競馬場へ行って感動。どんどん競馬にハマっていきました。 ――その後も不思議な縁や運があったようで ンダホ はい、バイト先のガソリンスタンドに来ていた2人の常連さんがJRA馬主で、そのうちの一人が現在の日本馬主協会連合会会長の西川賢オーナー。もう一人の個人馬主の方に「コツコツやれば馬主になれるよ」って言われ、まずディープの子の1口馬主になろうと思ってトゥルーヴィル、ブレッシングレイン、ディアスティマを購入。すると3頭すべて新馬勝ちの奇跡! 僕の中にディープの血が流れているって思いましたよ(笑い)。