寒風が甘さ引き出す ミキヤ青果で干し柿作り最盛【宇部】
宇部市恩田町5丁目のミキヤ青果(柏村住美江代表)で、干し柿作りがピークを迎えている。1本の縄に5個を下げ、現在は計400個を天日干し。軒下で風に揺れるさまは、冬に向けたこの時期の風物詩となっている。 10年ほど前から作り始め、試行錯誤を繰り返してカビが生えにくい軒下に定着した。例年と同様、島根県産の西条柿を使用。11月2日から柏村代表と従業員の2人が来店者の喜ぶ顔を思い浮かべながら一つずつ皮をむき、縄に掛けてつるしている。 2週間ほど寒風にさらすことで、さらに甘みを増し、濃厚な甘さととろとろとした柔らかい食感の干し柿に仕上がる。 柏村代表は「味は上々だが、暑さの影響で例年の3分の1しか仕入れることができなかった。毎年楽しみにしてくれるお客さんが多くいるので、これからも続けていきたい」と話した。