松山英樹 イーグル締めで2位浮上 好調アイアンで魅せた65!首位と4差
◇男子ゴルフツアー ダンロップ・フェニックス第2日(2024年11月15日 宮崎県 フェニックスCC=7042ヤード、パー71) 8位から出た松山英樹(32=LEXUS)が1イーグル、5バーディー、1ボギーの65をマークし、通算10アンダーに伸ばし、首位と4打差の2位に浮上した。14年大会以来10年ぶり2度目の大会制覇へ好位置で決勝ラウンドに進んだ。マックス・マクグリービー(29=米国)が大会最少スコアにあと1打に迫る62で回り、通算14アンダーで単独首位に立った。 18番パー5で松山が魅せた。1Wを強振してフェアウエーへ。残り187ヤードから8Iでピン手前に2オン。4メートルのパットを沈めてイーグルで締めくくり、右手で力強いガッツポーズをつくった。 65の好スコアで回った一日を振り返り「良かったんじゃないですかね」と息をついた。 ボギーを叩いた2番で林に入れるなどティーショットが乱れる場面はあったが、アイアンの精度は異次元レベル。ことごとく上りのバーディーパットを打てる場所に止めた。18番では同組の石川、松山茉も2オンしたが、ともにピンより奥で下りのパットを残した。松山だけはわずか8ヤードしかないピン手前のエリアに着弾させイーグルチャンスを築いた。 16歳のアマチュア松山茉はその凄みを感じ取っていた。「自分は下りのラインにつけることが多かったけど、基本的に手前から、上りの簡単なラインから攻めていた。そこに打てる技術、パットの決定力が本当に凄い」と感嘆の声を上げた。 石川、松山茉とのラウンドも2日目。時折笑顔で会話を交わす光景も見られた。この日は3人ともアンダーパーで回り、松山は「凄く楽しかった。今日は3人ともそこそこのプレーはできたと思う。良いラウンドだった」と充実感をにじませた。 首位と4打差の2位に浮上し、10年ぶりの大会制覇は射程圏内。3日目は天候が崩れる可能性があるため「天気が持って明日プレーできることを期待したい」と笑いを誘ってから「昨日はできたことで今日はできなかった部分がある。しっかり反省してできれば」と表情を引き締め、練習場で打ち込んだ。 ≪遼 小技さえた≫石川は小技がさえた。8番ではグリーン左バンカーから放り込んでバーディーとし「狙っていたわけではないけど、良いバンカー(ショット)を打てた」。15番では左ラフからチップインバーディー。「入る確率はわずかにあるかなと思ったけど、まずはパーを取りたい状況。バーディーが来て安心した」と振り返った。ただ36位での予選通過には満足できない。「ラッキーもあったし、凄くついていた。そこだけでぎりぎり予選通過みたいな感覚」と悔しげに話した。 ≪アマ松山茉通過≫16歳のアマチュア松山茉は4つ伸ばし、カットラインぎりぎりの58位で予選を通過した。通算1オーバーで迎えた最終18番パー5で2オン。15メートルの下りのパットを寄せてバーディーを確実にして笑みを浮かべた。松山英、石川とのラウンドも2日目で「スタートから良いショットが打てて緊張はなかった」。9月のバンテリン東海クラシック以来の決勝ラウンドへ。「2日間で2桁アンダーにしたい」と意気込んだ。