【日本市況】円上昇、首相の発言修正で利上げ観測復活-中長期債安い
一方、東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは、3日の10年国債入札が順調な結果になったことを挙げ、「下期に入って慎重ながらも投資家の動きが出てきており、一定の押し目買い需要がある」と述べた。この日は中長期債に売りが出る一方、割安感が強い超長期債は買われた。
新発国債利回り(午後3時時点)
株式
株式相場は上昇。原油価格が急騰したことを受けて石油関連株が買われ、米長期金利の上昇を背景に銀行など金融株も高い。米国の利下げ軌道を占う上で重視される雇用統計の発表を控え、積極的な買いは見送られた。
SBI証券の鈴木英之投資情報部長は、前日に1ドル=147円台まで円安が進み「全体的に相場は落ち着きを取り戻しつつある」と話す。ただ、米雇用統計の発表前で市場参加者は様子見の姿勢だと指摘した。
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Daisuke Sakai, Saburo Funabiki, Aya Wagatsuma