トランプ氏と電話会談したゼレンスキー大統領「米国のリーダーシップは、公正な平和に欠かせない」
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は7日、米大統領選で勝利したトランプ前大統領と電話で会談したとSNSで明らかにした。ロシアの侵略に対抗するウクライナにとって米国の軍事支援は不可欠で、支援に否定的な姿勢を示すトランプ氏や政権移行チームとの関係構築を急ぎたい考えだ。
ゼレンスキー氏によると、両氏は「緊密な対話を維持し、協力を進めることで合意した」という。ロシアとの交渉による早期和平の実現を主張してきたトランプ氏に対し、ゼレンスキー氏は支援継続を求めた模様だ。SNSでは「強力で揺るぎない米国のリーダーシップは、世界と公正な平和に極めて重要だ」と強調した。
ゼレンスキー氏は7日、ハンガリーで開かれた「欧州政治共同体」の首脳会議で演説した。トランプ氏との電話会談は「生産的だった」と振り返り、「トランプ氏の具体的な行動はまだ分からないが、我々は米国がより強くなることを望んでいる」と述べた。
ロシアに対する譲歩は「受け入れられない」との立場を示し、「必要なのは十分な武器であり、話し合いへの支持ではない。戦争を終わらせるために何を議題にすべきかを決めるのはウクライナだ」と訴えた。