「洋服はワンピ1枚だけ」“持たない暮らし”9年目の主婦、驚きの「なんにもない部屋」
春は、新生活がスタートした人だけでなく、心機一転して生活を刷新したくなる季節。整然と片付いた部屋に憧れて、模様替えやモノの整理をしたいと思っている人も多いのでは。 【写真】Nozomiさんの衣類はこれだけ、マンション備え付けの棚は空っぽ
リビングの床には何ひとつ置かないルール
そんな人に、ぜひ見てもらいたいのが究極の“スッキリ部屋”をSNSで公開し、大きな支持を得ている主婦でミニマリストのNozomiさんの暮らしだ。 彼女が家族4人(夫、2人の子ども)で住む実際のリビングだが、まさか乳幼児2人がいるとは思えないほど“空っぽ”。 ソファやテレビといった大型家具だけでなく、バッグなどの小物に至るまで“床にはモノを置かない”といったマイルールを設け、常にこの状態をキープしているというから驚きだ。 さらに、YouTubeやインスタグラムでは「散らかってもすぐ片付くので、掃除や片付けの時間が短縮され、捜し物にかかるムダな手間もないからラク」だと、その快適さを発信している。 とはいえ、子育てをしながら、これほどモノが少なく整然とした部屋を維持するには、よほど完璧主義でストイックな生活が必要なはず! ところが、実際に話を聞いてみると、意外にもさにあらず。 「家族には家族の価値観があるので、ミニマルな生活を強制することはないです。夫は昔も今も、どちらかといえば持ち物が多いほうなんですよ」 とおおらかに笑う。一見、“普通の主婦”に見える彼女がどうやって家族と一緒に無理なく“なんにもない”生活を続けているのか。気になるその暮らしぶりを聞いた。
1枚のワンピースを毎日洗濯して着倒す
まず、驚くべきは洋服。持っているのはワンピース1枚(ほかアウター2枚)のみで、毎日、どこへ行くにもそれだけで過ごしている。 「夜のうちに洗濯、乾燥し、翌朝また着るので、困ることはありません」 ただし、1枚を何年も着続けているわけではない。もったいないからと同じ服を10年も着続けるような“節約家”とは異なり、目的はあくまで快適に暮らすことで、そのためにモノを減らしているだけ。 シーズンごと(春夏用、秋冬用)のシンプルなシャツワンピースを厳選し、“1枚を着倒したら手放して1枚だけ新調”を繰り返している。また、少し値段が張っても、条件に合うものを優先。 「GUやユニクロで購入することが多いのですが、昨秋冬は上質な『SOEJU』というブランドの19800円のワンピースを買いました。乾燥機を使ってもシワにならないところがお気に入りです」(Nozomiさん、以下同) 正直、ずっと同じ服で飽きないのかと思ってしまうが、自分に似合う色やシルエット、ポケットの有無など、毎日を気持ちよく過ごせる条件を備えた服を選んでいるので、まったく問題なし。 「むしろ、毎日の服選びや洗濯後の服の整頓、季節ごとの衣替えといった手間や時間がなくなって、ストレスが減っています」 衣類関係はワンピースとアウターのほか、タイツが1~2着、下着(ナイトブラと吸水ショーツ)がそれぞれ2、3枚など、1年を通じて少数精鋭で過ごしている。 さらに、驚異的なモノの少なさは衣類だけにあらず。スマホや家の鍵、マイナンバーカードなど必要不可欠な貴重品から日用品、消耗品を含めても、自分の持ち物は40個にしかならないと教えてくれた。 「まだ使えるかどうかではなく、“今、必要か”、私が“使いたいものか”、というところに焦点を当てていったら、自然にモノが減っていきました。 日常的に使えて、生活を豊かにしてくれるものだけに囲まれているので、モノは少ないですが、すごく満たされた気持ちで過ごしています」