福山の文房具製造販売「エトランジェ・ディ・コスタリカ」、破産手続き開始決定
文房具製造販売のエトランジェ・ディ・コスタリカ(広島県福山市、資本金3千万円、村上弘社長)が、東京地裁から破産手続きの開始決定を受けた。業績悪化で、7月1日から事業を停止していた。破産管財人の弁護士や東京商工リサーチ福山支店によると、負債総額は約15億7300万円。 【グラフ】中国地方の企業倒産 2024年1~6月は過去10年で最多 決定は今月11日付。同支店などによると、エトランジェ・ディ・コスタリカは1985年設立。手帳やカレンダーなどの自社製品のほか、欧州からの輸入雑貨を扱う店を全国に広げた。2012年7月期には、売上高が約24億円あったという。 しかし、工場開設や出店拡大のため負債が増加。13年7月期には、不適切な会計処理や通貨取引の損失により約6億円の特別損失を計上した。新型コロナウイルス禍もあり、23年7月期の売上高は9億8600万円に減少。東京や大阪に6店が残っていたが、今年7月1日に全従業員を解雇した。
中国新聞社