新大関大の里、初黒星引きずらず仕切り直しの白星 熱海富士を破り序盤戦4勝1敗の好成績で通過
<大相撲九州場所>◇5日目◇14日◇福岡国際センター 新大関の大の里(24=二所ノ関)が、前日4日目の初黒星を引きずることなく、仕切り直しの白星を挙げた。西前頭3枚目の熱海富士を破り、序盤戦5日間を4勝1敗の好成績で通過した。熱海富士には先場所初日、土俵際で逆転白星。物言いもついた際どい勝負を制し、そのまま無傷の11連勝へとつなげた。今場所も仕切り直しの白星だっただけに、06年夏場所の白鵬以来、18年ぶりの新大関優勝へ、勢いを加速させられるか、今後が注目される。 前日4日目は、先場所千秋楽に続いて東前頭3枚目の阿炎に敗れた。立ち合いからのど輪で押し込まれて相手に主導権を握られ、最後はすくい投げに転がった。その取組後には「切り替えて頑張ります。また明日から。1日1番に集中するだけ」と、自らに言い聞かせるように話していた。反省を生かし、言葉通りに切り替えて白星につなげた。 中盤戦を迎える6日目は、結びの一番で東前頭2枚目若隆景との対戦が組まれた。若隆景には先場所12日目の初顔合わせで敗れ、初日からの連勝を「11」で止められていた。13勝2敗で2度目の優勝を果たした先場所で、敗れたのは若隆景と阿炎。阿炎には雪辱はならず2連敗を喫したが、苦手意識をつくらないためにも、新大関優勝のためにも、若隆景にまで2連敗を喫するわけにはいかない。 ☆前日4日目に初黒星も切り替え完勝の大の里 (鋭い踏み込みは前日の反省かの問いに)そうですね。集中してやった。(5日間を終えての問いに)明日から集中したい。(新たな化粧まわしを着けた理由を問われ)集中してやりたい。