岩井秀人の演出&出演は今回が最後! ハイバイ20周年記念舞台『て』本日開幕「もうこれ以上のブラッシュアップはない」
劇作家・演出家の岩井秀人が主宰を務める劇団「ハイバイ」の20周年を記念した舞台『て』が、2024年12月19日(木) に東京・本多劇場で初日を迎える。 【全ての写真】ハイバイ20周年記念舞台『て』 2008年の初演以来、再演を重ねるたびに当日券を求める観客が劇場前に列をなしてきた本作は岩井の実の家族がモデルとなっており、過去の関係を清算しきれない家族が、お互いの分かり合えなさに沈んでいく様を描いた、厚みある悲喜劇だ。今回は「完全版」としてキャストを一新。大倉孝二、伊勢佳世、田村健太郎、後藤剛範、川上友里、藤谷理子、板垣雄亮、岡本昌也、梅里アーツ、乙木瓜広、岩井、小松和重が出演する。なお岩井が演出し、自身が出演するのは今回が最後だという。 岩井は、本作について「この『て』は、2008年の初演時に下北沢駅前劇場にて、当日券を求めて並ぶお客さんの行列ができ、なおかつわたくし岩井が“あ、現実ベースの物語を書いていこう”と心に決めるきっかけとなった作品でもあります。ご覧いただいた方々から、“自分の家族を思い出した”“自分の過去に別の視点が持てた”といった感想をいただき、“演劇って、そういう効能があるんだなあ”と学ばせてもらった作品でもあります。あれから16年。全国で公演を重ね、ロンドンでリーディング、韓国ではソウル演劇祭にて作品賞他3冠獲得した、ハイバイの大大代表作に育った『て』が、下北沢へと帰ってまいりました」とコメント。 また「めちゃくちゃ素晴らしいキャストが揃いまして、稽古の進行も猛スピードでした。おかげで5連休ぐらいしました。もうこれ以上のブラッシュアップはないかな、と思います。つまり、『て』の演出は、これにて完了しましたので、僕が演出するのは、これで最後になります。ぜひこの機会に見ていただければと思います!」とコメントを寄せた。 『て』は2024年12月29日(日) まで同所で上演後、2025年1月8日(水)・9日(木) に富山・オーバード・ホール 中ホール、1月18日(土) に高知・高知県立県民文化ホール グリーンホール、2月1日(土)・2日(日) に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールで上演される。 ■岩井秀人 コメント全文 ハイバイ20周年公演『て』が、いよいよ12月19日から本多劇場で始まりました! この『て』は、2008年の初演時に下北沢駅前劇場にて、当日券を求めて並ぶお客さんの行列ができ、なおかつわたくし岩井が「あ、現実ベースの物語を書いていこう」と心に決めるきっかけとなった作品でもあります。 ご覧いただいた方々から、「自分の家族を思い出した」「自分の過去に別の視点が持てた」といった感想をいただき、「演劇って、そういう効能があるんだなあ」と学ばせてもらった作品でもあります。 あれから16年。全国で公演を重ね、ロンドンでリーディング、韓国ではソウル演劇祭にて作品賞他3冠獲得した、ハイバイの大大代表作に育った『て』が、下北沢へと帰ってまいりました。 岩井秀人というひとりの作家の「どーしようもない家族のハナシ」が、16年間も世界を旅した果ての姿を、ぜひご覧いただきたいと思います。 めちゃくちゃ素晴らしいキャストが揃いまして、稽古の進行も猛スピードでした。おかげで5連休ぐらいしました。もうこれ以上のブラッシュアップはないかな、と思います。 つまり、『て』の演出は、これにて完了しましたので、僕が演出するのは、これで最後になります。 ぜひこの機会に見ていただければと思います! <公演情報> ハイバイ20周年『て』 作・演出:岩井秀人 出演:大倉孝二 伊勢佳世 田村健太郎 後藤剛範 川上友里 藤谷理子 板垣雄亮 岡本昌也 梅里アーツ 乙木瓜広 / 岩井秀人 小松和重 【東京公演】 2024年12月19日(木)~29日(日) 会場:本多劇場 【富山公演】 2025年1月8日(水)・9日(木) 会場:富山オーバード・ホール 中ホール 【高知公演】 2025年1月18日(土) 会場:高知県立県民文化ホール グリーンホール 【兵庫公演】 2025年2月1日(土)・2日(日) 会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール