光ゆらゆら、ホタル舞う 種子島で例年より一足早く
鹿児島県の種子島でゲンジボタルが舞い始めた。雨上がりの29日夜、西之表市古田の川脇(こうわき)川沿岸では無数の小さな光が明滅しながらゆらゆら飛び、幻想的な光景が広がった。一帯は田園地帯で観賞地として知られるが、例年より1週間以上早いという。大型連休中にピークを迎えそうだ。 【写真】〈別カット〉黄色の光を放ちながら川沿いを舞うゲンジボタル=29日午後7時45分、西之表市古田
同市の博物館「鉄砲館」は「暖かい日が続き、活性化の時季が早まったのではないか」とみる。地元では町内会が中心となって清掃活動をするなど、生息環境の保全に努めている。近くの商店「活喜市場」で案内役を務める上妻宗四郎さん(77)は「住民が川を大切にしてきた証し。優しく静かに見守って」と話した。 種子島ではほかに、中種子町野間の「ふれあいの里」や南種子町西之の鹿鳴川でもホタルを見られる。
南日本新聞 | 鹿児島