元副知事「やっとったんちゃうんかい」 兵庫・斎藤知事の指示で…亡くなった元県民局長への“追及記録”明らかに
日テレNEWS NNN
兵庫県の斎藤知事のパワハラなどをめぐる問題で、元副知事が知事の指示で亡くなった元県民局長を厳しく追及した記録が明らかになりました。 兵庫県 斎藤元彦知事(今月6日) 「公益通報に該当するということはいまでも思っていない。道義的責任が何かというのが私、分からないです」 これまで、告発文をめぐる対応は適切だったと繰り返してきた兵庫県の斎藤知事。「公益通報者保護法」で禁じられている告発者捜しですが、知事は告発者を「徹底的に調べろ」と当時の副知事に指示を出していたことが6日の証人尋問で分かりました。 そうしたなか、斎藤知事の指示で当時の片山副知事が、亡くなった元西播磨県民局長に対し、告発文を書いたかどうか聴取しているやり取りを入手しました。 片山副知事(当時)による元県民局長の聴取記録 「俺の悪口もよう書いてあったけど、勤務中にやっとったんちゃうんかい。どないやねん」
この聴取が行われたのは、知事が告発文の存在を知ったわずか5日後の3月25日。元西播磨県民局長を含めた3人の職員が、知事の側近や人事当局から聴取を受けました。 片山副知事(当時) 「どういうことや? 説明してくれ」 元県民局長 「やってません」 片山副知事(当時) 「名前が出てきた者は一斉に嫌疑かけて調べなしゃあないからな。いろいろメールの中で名前出てきた者は、みんな在職しとるいうことだけ忘れんとってくれよな」 「まあ、手始めにBあたり危ない思うとんやけどな」 その後、聴取を終えた元県民局長は同じく疑いをかけられていたB氏に電話をかけます。しかし、B氏も県幹部による聴取中で電話をとろうとすると、スピーカーで会話するように命じられたということです。 元県民局長 「片山さんが来て、取り調べを受けて、それがバレて」 B氏 「え!? Aさん(元県民局長)がやったんですか?」 元県民局長 「そうそう」 B氏 「告発文はAさんがまいたんですか?」 元県民局長 「うん、ここだけの話」 告発者を特定した人事当局は、5月7日に元県民局長を停職3か月の処分に。その後、元県民局長は死亡しました。 斎藤知事に対し19日には、県議会の全会派が、不信任案を提出する方針で、可決される見通しです。