田畑議員の不適切党員登録問題 調査結果報告の会見が臨時国会開会後にずれこむ見通しに
富山テレビ放送
自民党の田畑裕明衆議院議員の不適切な党員登録があった問題で、調査結果を報告する田畑議員の会見が28日の臨時国会開会後にずれこむ見通しであることわかりました。 党本部は臨時国会前に説明責任を果たすよう求めていますが、田畑議員は「鋭意調査しており、もう少し時間がほしい」と話しているということです。 *自民党県連 宮本光明幹事長 「きょうの時点でいつ党本部や橘県連会長に対して説明を行う日時までは確定していない。1日も早く説明してほしい」 田畑議員は本人に無断で自民党の党員に登録したり、架空名義で登録し、その党費に、企業後援会が集めた会費を、充てた疑いがもたれています。 さらに、無断で登録した男性には「党費は亡くなったおじが支払っていたことにする」と口裏合わせを持ちかけたとされています。 田畑議員は、今月18日の会見で100人前後の不適切な党員登録があったことは認めた一方、自身の関与は否定しました。 この問題を巡っては党本部や県連が田畑議員に対し、28日召集される臨時国会の前までに説明責任を果たすよう求めていますが、本人は「時間がかかる」と説明しているということで、臨時国会開会後にずれこむ可能性が高まっています。 *自民党県連 宮本光明幹事長 「田畑さんから『鋭意調査をしていて、何とか早く調査の報告をしたいと思っているが、もうしばらく時間をいただきたい』と。これが最後の報告。また間違っていたとか、そうじゃなかったという事実があったりすると、それは本人にとって致命的だと思う。慎重に事実関係を明らかにするという意味で時間がかかっているという風に理解してあげたい」 また、党が国会議員1人あたり年間1000人の党員を確保するようノルマを課していることが問題の背景にあるとの指摘については…。 *自民党県連 宮本光明幹事長 「党員の力を借りて当選していかなくてはいけないという、当たり前の話。党勢拡大のために尽力しているのは事実だと思う。だからといって、万が一架空の名前がどれだけ増えても、自分のものにもならないし、何の力にもならない。そんなことまでする必要は…。(この問題の)要因ではないと思う」 28日召集される臨時国会。 田畑議員は、国会運営を調整する党の国対副委員長を務めています。 自民党関係者からは、「早く説明責任を果たさないと国会運営に支障をきたす。会見のタイムリミットはあさって金曜日では」「田畑議員の説明がどうであれ国対副委員長の辞任は避けられないのでは」との声が聞かれます。 田畑議員は、いつ、姿を現し、明確な説明を行うのか、厳しい目が向けられています。 富山市の自民党県連の事務所前。 不適切な党員登録があった田畑衆議院議員に対し、市民団体が議員辞職を求めました。 抗議活動を行ったのは、「田畑議員の議員辞職を求める有志の会」の16人です。 参加者は午後、30分間、「不正を繰り返す人を国会議員として認められない」などと、声を上げ、県連に対し、田畑議員に議員辞職を求めるよう訴えました。 *田畑議員の議員辞職を求める有志の会 小原悦子さん 「田畑議員に「もう辞めなさい」と言わないとだめ。こんなことをしていては自民党は恥ずかしい。市民の支持が得られない。県連は決断して言ってもらいたい」
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