72歳でデビューの吉本芸人・おばあちゃん 乳がんステージ4で手術も挑戦を続ける秘けつ
日テレNEWS
72歳で吉本興業からプロデビューし、現在76歳にして、神保町よしもと漫才劇場に所属したピン芸人・おばあちゃん。38歳でステージ4の乳がんの手術を受け、1年後に卵巣、その6年後に子宮に転移しつつも、芸人を志すに至った波乱の道のりや、何歳になっても挑戦し続けられる秘けつを聞きました。 【画像】“シルバー川柳漫談”を披露する、おばあちゃん
おばあちゃんが劇場所属となり初の舞台となったこの日、公演チケットは完売。満員の観客に拍手で迎えられ、ステージに登場すると「私がマイク触ると点滴に見えますが、マイクです~」と笑いを誘い、“シルバー川柳”を用いた漫談を約5分間披露しました。 “シルバー川柳”のネタは、おばあちゃんが通っている病院や移動に使うバスなど、日常の中から見つけているといいます。例えば、年賀状は安否確認のツールになっているといい、「高齢者 無事を知らせる 年賀状」と川柳を披露し、「これが来たことによって“あ、無事だな”っていう意味。来ないと“大丈夫かな”っていう感じが。だから年賀状っていうのは、すごくおもしろくて我々にとっては欠かせない」と明かしました。
■所属は、ぼる塾やヨネダ2000など若手中心の劇場 楽屋でお菓子を配る様子も
神保町よしもと漫才劇場は、ぼる塾やエルフ、ヨネダ2000など主に芸歴10年目以下の芸人が所属する若手芸人を中心とした劇場です。おばあちゃんは、最高齢での所属となりました。楽屋をのぞくと、床に寝そべる人やネタあわせをするコンビがいる中で、おばあちゃんがおせんべいを配る様子も見られました。
出番の合間に、おばあちゃんと談笑していたぼる塾は、「おばあちゃんが1年目の時からお世話になっています」と明かし、芸歴が4年先輩のあんりさん(28)は、「最初の会話が“どうも、1年目のおばあちゃんです”って言われたから衝撃の出会いでした」と、当時を振り返りました。 また、劇場でのおばあちゃんの様子について、あんりさんは「神保町(の劇場)っていろんな人がいるから、なじんでる気がする」といい、おばあちゃんと同期のコンビ・狛犬は「向上心がずっとすごくて、僕らもおばあちゃんのネタをどうしたらいいかなんか分かるわけないのに、“どうしたらいいかな”みたいな(相談をしてくる)」と明かしました。