110V型も登場 テレビ、大画面化が加速 「85V型以上の選択肢広げる」
大画面テレビ、高い潜在需要
大画面テレビが日本の住宅環境にどこまで合うのか様子をみる動きもあるが、TVS REGZAは大画面テレビ購入者の増加と満足度の高さから市場の潜在需要は高いとみている。同社によると、24年のパネル構成比はグローバル市場では65V型以上が34%に、日本は50V型が約50%、65V型以上が22%という。 現在は視聴距離で画面サイズを提案する。2メートルより近い距離で見る場合は55V型、2メートル以上離れて見るなら65V型、2.6メートル以上なら85V型、3メートル以上なら100V型を推奨。シャープは16畳以上の部屋には70V型以上を提案している。 15日にオープン1周年を迎えるエディオン横浜西口本店(横浜市西区)はテレビ売場を大幅に改装した。「ライフスタイルの変化に合わせ、大画面テレビの壁寄せ、壁掛け設置を意識した」(住田徳也店長)ほか、入り口付近に主要メーカーの100V型クラスの大画面テレビを展示。ハイセンスの大画面テレビも並べて確認できるようにしている。 市場価格も、85V型クラスで50万円を大きく下回るものが多く、100V型でも100万円以下になってきた。テレビ本体が薄くなり、画面の狭額縁化が進み、大画面テレビの設置の自由度は上がっている。ミニLEDバックライト搭載液晶テレビの広がりで大画面でも高コントラストかつ高精細な映像を楽しめるようになった。 販売店側の提案力も重要だ。TVS REGZAの本村裕史レグザブランド統括マネージャーは「大画面になると細部がよく見え、映像がリアルに感じられる。大画面でリアル感が増し、映像体験を身近に感じられる」と話す。大画面の良さをいかに伝えられるかも拡販の鍵を握りそうだ。
電波新聞社 報道本部