【自民総裁選】ジャーナリスト武田一顕氏が挙げる"ポスト岸田"8人の『強み&弱み』 岸田総理は『キングメーカー』に加わる!?
ジャーナリスト武田氏が挙げる有力候補 強みと弱みは?
では次の「ポスト岸田」は誰になりそうなのか。武田氏は以下の8人を挙げています。もちろん他の人が出馬する可能性もあります。 ◆元幹事長・石破茂氏(67) ◆元環境大臣・小泉進次郎氏(43) ◆幹事長・茂木敏充氏(68) ◆経済安保担当大臣・高市早苗氏(63) ◆元総務大臣・野田聖子氏(63) ◆外務大臣・上川陽子氏(71) ◆デジタル大臣・河野太郎氏(61) ◆前経済安保担当大臣・小林鷹之氏(49)
まず、石破茂氏。総裁選へ挑むとすれば次で5回目となります。強みは、自民党の中でも比較的、主流派ではなく“刷新感”がある点だといいます。安倍元総理と対立していたため、安倍派が主流だった十数年間はある意味“冷や飯を食わされていた”状況でしたが、自民党が変わらなくてはいけないときに刷新感を出せる1人です。幹事長経験もあり、農林水産大臣時代には地方行脚をするなど国民人気が高いといいます。ただ、武田氏によりますと、決定的な弱みがあるということです。それが“党内人気の少なさ”。2012年の総裁選では決選投票で敗北しています。
あらためて、自民党総裁選の仕組みはこうです。1回目投票では国会議員票367票と、全国に100万人いると言われる自民党員票367票(約100万人の投票を配分)が集計されます。石破氏は2012年、この1回目投票で票を多く得ましたが、過半数に届かず決選投票となりました。決選投票では国会議員票367票に対して地方票が47票と、割合が大きく変わります。つまり党内での人気が大事になってきます。石破氏はここで敗れました。
次に小泉進次郎氏。強みは、若さで“刷新感”。また、武田氏は、世襲政治家は日本人に好まれるといいます。父・小泉純一郎氏のイメージも含めてということがあるかもしれません。一方で約5年前、環境大臣だったときに「気候変動のような大きな問題は楽しくクールで、セクシーでなければならない」という発言が話題になりました。経験の浅さも含めて“本当に大丈夫?”という心配があるということです。