井岡一翔、井上尚弥の衝撃ダウンを分析「僕にもあった」立て直せた理由も
7月7日(日)東京・両国国技館にて行われるプロボクシングで、IBF王者フェルナンド・マルティネス(32=アルゼンチン)との統一戦を控えた、WBA世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(35=志成)が、ABEMAボクシングチャンネルYouTubeの生配信に出演し、視聴者からの質問等に応じた。 井岡は今月6日、井上尚弥がネリ戦での1Rに喫した“衝撃ダウン”について問われ「僕もあった」と自らの経験も踏まえ分析、すぐに立て直した理由も語った。 【フォト・動画】衝撃!井上尚弥、プロ初ダウンの連続写真と映像 井岡の次戦の相手マルティネスは、前へ前へと出るアグレッシブかつ打たれ強いファイターだ。 井岡は次戦の戦い方を聞かれると「相手の土俵を上回りたい。相手の得意とする距離感を自分が超えていかないと、彼を止めることは難しい。自分がいつも戦っている得意な所じゃない所で揺さぶれないと。僕も覚悟を決めないと彼に勝てない」と危険な接近戦でも、相手を上回ると示唆した。 5月6日の井上vsネリ戦では、井上尚弥も1Rに衝撃ダウンを喫した。 危険な距離での戦いにはダウンのリスクがあるが、井上のダウンをどう見たか問われると「サプライズだが(ダウンは)紙一重。起こってからどう対処するかが大事」と語り、自身もダウンした時に備えて“でんぐり返しを繰り返してからのシャドウ”など練習していたことを明かす。 そして井上の受けた左フックについて「受けた方向に(井上が)飛んでいったので、衝撃としては分散されている。耐えて崩れ落ちたほうが効く」と井上がパンチの方向に逆らわず飛んで行ったことを評価する。 さらに「僕もある」と過去に同じようなダウンを喫したことを明かし「(パンチと)反対側に飛んでって、倒れていると思ったけど、意識は全然普通。足にも全然きてないし、立ったらさっきの状態に」とダメージを逃した経験を語った。 井岡は17年12月、WBAフライ級タイトルマッチでスタンプ・キャットニワットに2Rダウンを奪われるも、すぐに立ち上がり7R KO勝利で締めている。 ピンチを超え、その後立て直し勝利した理由について「(ピンチでも)自分がどう対処すべきか判断出来ている。そこはすごい所。自信と冷静さ。戦っている中で自分のほうが優っているから立て直せた」とも分析した。 井岡は今回のマルティネスも「強い選手」と評価する。井上のようなピンチが来てもおかしくないと言えるが、井岡は「魂で戦う。相手も前に出て、それを止めないといけない。その中で技術を出すことは勇気がいる。日本人として大和魂を見せないといけない」と技術に裏打ちされた勇気と魂で勝利すると宣言した。 (イーファイト 格闘技 編集部)