兵庫県知事選、31日告示 直前まで辞退や新たに表明、立候補者7人に 過去最多の見通し
前兵庫県知事の失職に伴う県知事選が31日、告示される。立候補表明者のうち2人が29日、辞退を発表。一方、新たに1人が立つ考えを示し、計7人が出馬する構図となっている。これまでの知事選では5人による争いが最多で、今回は過去最多となる見通し。投開票日は11月17日。 【特集ページ】兵庫県知事選2024 29日時点で立候補を予定するのは、いずれも無所属で、前知事の斎藤元彦氏(46)▽病院院長の大沢芳清氏(61)=共産推薦▽前尼崎市長の稲村和美氏(51)▽会社社長の木島洋嗣(ひろつぐ)氏(49)▽参院議員の清水貴之氏(50)▽政治団体代表の立花孝志氏(57)▽会社社長の福本繁幸氏(58)。 立候補を表明していた元加西市長の中川暢三氏(68)と、元経済産業省官僚の中村稔氏(62)は29日、立候補予定者の乱立などを理由に出馬をとりやめると発表した。木島氏は同日、立候補すると明らかにした。立花氏は政治団体から複数人を立てるとしていたが、動画投稿サイトで自分以外の擁立はないと説明した。 斎藤氏の知事任期は来年7月末までだったが、斎藤氏によるパワハラなど七つの疑惑が記された告発文書への対応が問題視され、県議会が9月19日に全会一致で不信任決議を可決。斎藤氏は同30日付で失職し、出直しの知事選に出馬する。 2021年の前回知事選で斎藤氏を推薦した自民党は、県議団が27日、独自候補の擁立を断念。斎藤氏の支援行為を禁じた上で自主投票を決めた。 一方、自民とともに前回、斎藤氏を推薦した日本維新の会は29日、告示を前に離党した清水氏の支援を確認した。党議拘束はかけないという。(前川茂之)