公明、石井啓一新代表を正式承認 15年ぶり党首交代
公明党は28日、党大会を東京都内で開き、代表を8期務めた山口那津男氏の後任として、石井啓一新代表(66)を正式承認した。石井氏は新幹事長に西田実仁選対委員長(62)を指名する。自民党と連立政権を組む公明の党首交代は2009年以来15年ぶり。27日に就任した自民の石破茂総裁は衆院の早期解散を明言しており、新執行部同士の連携態勢構築を急ぐ。 石破、石井両氏は30日に連立政権合意を交わす見通しだ。 石井氏の任期は2年。次期衆院選では候補の応援に全国を奔走する役割を求められるが、自身も衆院比例北関東ブロックから、小選挙区定数「10増10減」で新たな区割りとなった埼玉14区に転出するため「選挙の顔」に徹することができるかどうかに不安が残る。当面は、知名度が高い山口氏との二枚看板で臨むことになりそうだ。 執行部人事では、衆院当選4回の岡本三成元財務副大臣(59)を政調会長に起用し、選対委員長に参院当選2回の三浦信祐参院議員(49)を充てる方針。中堅・若手を積極登用し党の新陳代謝を促進させる狙いがある。