日本製鉄なぜこんなに嫌われる?USスチール、大統領候補まで「買収阻止」宣言 フェーズは企業間では手の届かないレベルか
■買収が認められなかった場合、USスチールの運命は
もし買収が認められなかった場合、USスチールの未来は暗い。上阪氏は「買収が成立しなければ、もう本社を移転して製鉄所を閉鎖すると言っている」という。「アメリカにはクリフスという鉄鋼会社があり、USスチールを買収しようとしたが、日本製鉄に負けて取り下げた。仮にクリフスが買収すると、鉄鋼メーカーが1社だけになり、独占的な地位を築いてしまう。すると自動車メーカーや鉄をたくさん使うところは、非常に高い価格で買わざるを得なくなり、これがアメリカの産業全体にとって利益になるのかは疑問。アメリカにも独禁法があり、簡単にクリフスによる買収は認められない」と述べた。ここから先も、大統領選に巻き込まれた形のUSスチール買収がどちらに向かっていくのかが注目されるところだ。 (『ABEMA Prime』より)