その「つっぱり棒」はタンス固定できません!間違った使い方に、つっぱり棒博士が警鐘
新年から大きな震災に見舞われた日本。防災意識が高まり、さっそく“つっぱり棒”を棚などに取り付けている方も多いようです。 【画像6枚】地震対策専用のつっぱり棒「耐震ポール」と、その正しい取り付け方を画像で見る。耐震ストッパーと併用すればより効果UP! しかし……!「間違った取り付け方や間違った商品では、全く意味がない」と、つっぱり棒博士は警鐘を鳴らしています。
普通のつっぱり棒では、全く地震対策には意味がない
「つっぱり棒」を主力とする日用品メーカー『平安伸銅工業』。その三代目代表取締役である竹内香予子さんは、つっぱり棒のスペシャリスト「つっぱり棒博士」「つっぱり防災士」として、正しい使い方や活用術などをさまざまなメディアで情報を発信しています。 今回は竹内さんに、つっぱり棒の防災への活用法をうかがいました。 「まず最初に、普通のつっぱり棒を取り付けても全く効果はありません。地震対策には、それ専用に作られた商品を使用してください」(以下「」内、竹内氏) 耐震用でない、普通のつっぱり棒でも地震対策ができると勘違いしている方も多く、とても心配だと話す竹内さん。 「普通のつっぱり棒は、揺れとともにスコーンと抜けてしまいます。どれだけ力強くつっぱっていただいても、地震対策にはならないのです」 実際の耐震性能検証レポート動画にもわかるように、防災用には専用のつっぱり棒を使うべきなのです。
防災用つっぱり棒「耐震ポール(家具転倒防止ポール)」は家具のどこに取り付ける?
平安伸銅工業からは、「耐震ポール」という地震対策専用のつっぱり棒が発売されています。 耐震ポールも、通常のつっぱり棒と同様に、取り付け方を正しく行わなければ効果は発揮されません。 「耐震ポールは、家具の前倒れを防止するのに効果が出るものです。取り付ける際には、必ず1つの家具に対して2つセットで取り付けるようになっています。壁側に接した部分に取り付けすることによって、家具の転倒を防止することにつながります。 ですが、間違って家具の前側、扉がついている側に取り付けられても、効果は半減してしまうのです」 他にも、真ん中に1本だけ取り付けたりする方もいるとのことですが、それも間違った使用法です。しっかりと家具の後ろ側に2本取り付けて、耐震ポールが実力を発揮できるようにしましょう。