亡き親友の無念を晴らす…中国で各種“ドラマ指標”1位獲得の“今こそ見るべき”痛快復讐劇<花の告発>
非業の死を遂げた亡き親友のために――。権力の影に隠された“大罪”を暴こうと、ヒロインと仲間たちが力を合わせて強敵に立ち向かう中国ドラマ「花の告発~煙雨に仇討つ九義人~」が5月27日(月)から、「女性チャンネル♪LaLa TV」にてテレビ初放送される。時代を経ても変わらない社会問題にスポットを当て、“今見るべき” 時代劇ドラマとして各種ドラマ指標でも1位を獲得したセンセーショナルな痛快復讐ストーリー、その魅力とは。 【写真】衣装も豪華絢爛!「花の告発~煙雨に仇討つ九義人~」場面写真 ■勇気あるヒロインの熱い絆と正義の物語 「花の告発~煙雨に仇討つ九義人~」は、勇気あるヒロインと仲間たちが正義のために戦う痛快復讐劇。7年前、住み込みで刺しゅうを習っていた藺如蘭(りんじょらん/フー・イーシュエン)は、師匠の呉廉(ごれん/チャオ・ジェンユー)から性被害を受けていた。同じように被害に遭った仲間たちのため、リスクを冒して役所に訴え出る藺如蘭。だが、地元の有力者に守られた呉廉を罪に問うことはできず、藺如蘭は非業の死を遂げてしまう。 そして、7年後。自身も被害者で藺如蘭の親友・孟宛(もうえん/ウー・チェン)は、7年かけて積み上げてきた周到な準備と信じられる仲間を武器に、亡き友の無念を晴らすため呉廉への反撃を開始する。 “女性への性被害”というセンセーショナルな主題を持った本作。原作は、敬愛していた人物から性被害を受けた少女の無念を描いた台湾のベストセラー小説「房思琪の初恋の楽園」と、これを書いて亡くなったリン・イーハン本人へのオマージュとして執筆された時代小説「九義人(原題)」。命を落としたヒロインの無念が仲間たちによって晴らされ、正義が果たされるまでの物語だ。 ■ウー・チェン&フー・イーシュエンがWヒロイン すべての始まりである<7年前のストーリー>と、孟宛が復讐を果たす<7年後(=現在)のストーリー>が1話ずつ交互に描かれる本作。藺如蘭の死の真相と、孟宛が挫折を繰り返しながらも呉廉を追いつめていく現在進行形の復讐サスペンスがスリリングに描かれていく。 過去と現在それぞれのエピソードを引っ張る2人のヒロインも豪華だ。親友の無念を晴らすため大胆な行動に出る孟宛を「ロマンスは夏色~恋愛の再発見!~」などのラブコメ作品で活躍してきたウー・チェンが、そして7年前に勇気ある告発をした藺如蘭を「親愛なる君主様」「太陽と月の秘密~離人心上~」のフー・イーシュエンが演じる。 2人ともに、華やかで可憐な笑顔と、正義を追い求める芯の強さを併せ持った女性。魅力的な2人のヒロインにメッセージ性の強いストーリーも相まって、2023年の公開時、本作は“今見るべき”時代劇ドラマとして中国全土の視聴者を魅了した。 ■どの作品を“見るべき”? 迷った時に役立つ中国「ドラマ指標」とは 14億を超える人口を誇る中国では、インターネットユーザー数もケタ違い。その結果、「花の告発―」を配信するTencent Video(騰訊視頻)をはじめ、“中国のNetflix”と言われるiQIYI(愛奇芸)や“中国のYouTube”ことYouku(優酷)など、多種多様な動画配信サービスがしのぎを削り、億単位の視聴回数をたたき出すヒットドラマを次々と生み出している。 その中で、いったいどの作品を“見るべき”なのか?というのは、中国ドラマファンを悩ませる永遠のテーマ。そこで役立つのが、各レビューサイトやエンタメサイトが提供しているさまざまな「ドラマ指標」だ。 たとえば、辛口評価で知られユーザーの信頼度も高い大手レビューサイト・Douban(豆瓣)。ここでは専門家のレビューのほかファンの口コミ、ユーザー評価がチェックでき、独自の「口コミランキング」や「高評価ドラマランキング」も定期的に発表している。 チケット販売やユーザー間交流機能を持つエンタメサイト・猫眼電影では「熱度ランキング」を提供。このほか、V Lincageの「配信ドラマ再生指数ランキング」や「ドラマキャラクター指数ランキング」、DataWin FilmTV(影視観察)の「デイリー景気動向指数ランキング」、Yunhe Data(芸恩娯数)の「再生数指数ランキング」といった各種データ会社による独自の指数ランキングがドラマファンに提供され、“見るべきドラマ”選びの一助となっている。 月間利用者数が6億人を超える中国最大のSNS・Weibo(微博)が発表する「トピック閲覧数ランキング」や「検索ランキング」、「ドラマ影響力ランキング」なども信頼度の高い指標のひとつ。そのうえ、テレビやラジオを管轄する国家広播電視総局でも、視聴者におすすめできる優秀配信ドラマを公表しているのだ。中国ではいかに多くのドラマが誕生しているか、そして視聴者が“どの作品を見るべきか”に頭を悩ませているかが窺える。 ■ランキング1位も獲得「花の告発」を“見るべき理由” “女性への性被害”というセンセーショナルなテーマを持った「花の告発~煙雨に仇討つ九義人~」は、こうした指標でも高い評価を得ている。一例をあげると、Tencent Video「時代劇ドラマランキング」6日間連続1位(*猫眼専業版調べ)、Doubanの「ユーザー評価8.0」の高得点&「人気ドラマランキング」1位、Weiboの「ドラマ影響力ランキング」1位など…。現代にも通じる社会的なテーマを取り上げた同作は視聴者の支持を集め、大反響を巻き起こした。 とはいえ、テーマについて考えさせるだけではないのがこの作品の真の魅力。勇気あるヒロインが亡き親友のため立ち上がり、数々の怒りと悲しみを乗り越え痛快な結末へと駆け抜けるドラマチックな展開こそが、“本作を見るべき”最大の理由だ。亡き親友のため、どんなピンチに陥っても正義を貫く孟宛のひたむきな姿に涙し、清々しいラストには快哉を叫びたくなるに違いない。 深いテーマと高いエンターテインメント性を兼ね備えた「花の告発~煙雨に仇討つ九義人~」は「女性チャンネル♪LaLa TV」で5月27日(月)から、毎週月~金曜夜7:45に放送する。 ◆文=酒寄美智子