【レビュー】ヴァージル・オルティスJr、1RTKOでフレドリック・ローソンを難なく仕留める レフェリーストップには議論も | ボクシング
スーパーウェルター級に階級を上げリングに復帰したヴァージル・オルティスがKO勝利を果たした。
日本時間1月7日、スーパーウェルター級に階級を上げ復帰したヴァージル・オルティスJrがフレドリック・ローソンと対戦した。オルティスJrはこれまでウェルター級で19戦全勝、全KO勝利という華々しい戦績を残していたが、難病の横紋筋融解症を患い、今回がおよそ1年半ぶりのリング復帰となった。 そして、今回のスーパーウェルター級初戦でもレフェリーストップ勝利を収めた。 オルティスの復帰戦は米国・ラスベガスのバージンホテルズ・シアターで行われ、DAZNから生中継された。この試合でフレドリック・ローソンをなんと初回TKOに追い込んだ。 25歳のオルティスは鋭いパワージャブを放つと、これがローソンのテンプルを直撃。それに続く一連の攻撃に対して反撃のチャンスが与えられないまま、レフェリーのトニー・ウィークスにより第1ラウンド2分30秒で試合を止められた。 オルティスのジャブでローソンがダメージを受けたのは明らかだったが、ベテランのローソンはオルティスの連打に対して十分にディフェンスしており、まだ戦い続ける姿勢を見せていた。ウィークスのこの早まった判断に対して観客からはブーイングと批判が上がった。ウィークスはDAZNのベト・ドゥランとに対して、試合を止めた理由はローソンの視線がうつろになってしまったためだと説明した。 「彼は助かったと思う」レフェリーストップについて、オルティスはDAZNに対してについて述べた。「自分が放ったジャブ全てで彼はダメージを負っていた。まだそこまで本気を出してはいなかったけれどね」 オルティスは無敗を継続し、20戦20KOという記録を伸ばしたが、前回の試合が2022年の8月だったことを振り返りながら、もっと試合を長引かせてラウンドを重ねたかったと語った。 「もう少し試合を続けたかったんだ」とオルティスは明かした。「もっとラウンドを積む必要がある。でも、自分のジャブ一発で彼を揺さぶることができた。そこまで強い打撃ではなかったのに、ごめんな。さあ、次は誰でもいいぞ」 ほとんど汗をかくことなく勝利したが、オルティスは長いブランクを経てリングに戻れたことを喜びとして受け止めた。 「これが自分の天職だ」「これが僕の生きがいなんだ」オルティスは力強く語った。
Mark Lelinwalla