長期契約もまさか…期待はずれの一流選手5人
プロ野球の世界では、実績を残した選手が長期契約を結ぶことも多い。首脳陣の期待通りの活躍を見せる選手も多い中、期待を裏切る結果になった例も少なくないのが現実だ。そこで今回は、プロで功績を残し複数年契約を勝ち取ったものの、成績不振に陥った一流選手を紹介する。 【写真】球界に衝撃…まさかの退団を経験した大物5人
松坂大輔
出身:東京都 投打:右投右打 身長/体重:182cm/92kg 生年月日:1980年9月13日 ドラフト:1998年ドラフト1位 日米で活躍した“平成の怪物”松坂大輔。2015年から福岡ソフトバンクホークスと3年契約を締結。日本球界復帰となったが、大きく期待を裏切る形となった。 甲子園での大活躍もあり、松坂はドラフト1位で西武ライオンズに入団。1年目から16勝を挙げる活躍を見せて新人王に輝き、2001年は33試合(240回1/3)を投げ、15勝・214奪三振など傑出した数字を残して沢村賞に選出された。8年間で108勝を積み重ねた右腕は2007年から海を渡り、ボストン・レッドソックスでも移籍初年度から15勝を挙げる働きぶりを見せた。 しかし、2009年から成績が下降線に入り始めた松坂は、2014年オフに日本球界復帰を決断する。大きな期待を背負い、ソフトバンクと3年契約を結んだ。だが、2015年は1軍登板なしに終わり、2016年に初登板を果たしたものの、1イニング5失点の投球内容。“怪物”の面影はすっかりなくなっていた。 結果的に3年契約で登板したのはわずか1試合のみ。その1試合も大乱調で終わった。中日ドラゴンズに所属した2018年に6勝を記録したのは、最後に見せた意地だったのかもしれない。
平田良介
出身:大阪府 投打:右投右打 身長/体重:177cm/92kg 生年月日:1988年3月23日 ドラフト:2005年高校生ドラフト1巡目 中日ドラゴンズで2017年から5年契約を結んだ平田良介。総合的には苦しんだ1人といえるだろう。 大阪桐蔭高校時代には3年夏の甲子園で1試合3本塁打を放ち、野球ファンに鮮烈な印象を残した。その後、高校生ドラフト1巡目でドラゴンズに入団したものの、しばらくは1軍定着とはいかず、規定打席に到達できないシーズンが続いた。 高卒6年目の2011年にようやく頭角を現すと、同年から6年連続2桁本塁打を記録。2015年のプレミア12、2017年のWBCでは日の丸も背負った。本領を発揮し始めたタイミングでフリーエージェント(FA)権を取得した平田は、複数年契約で残留を発表。5年という長期契約だった。 大型契約2年目の2018年には、自己最高となるリーグ3位の打率.329をマーク。ついに本格的な覚醒と思われたが、その後は再び出場機会が減少した。2021年には異型狭心症と診断されたことを明らかにし、復活を目指したが2022年オフに自由契約となり、現役引退を決断した。