<なでしこ速報>日本がイングランドのオウンゴールで決勝進出!
女子ワールドカップの準決勝、日本対イングランドが2日(現地時間1日)、カナダのエドモントンで行われ、日本は、2-1と競り勝ち、2大会連続の決勝へ進んだ。日本は、イングランドのパワープレーに手を焼き、前半は互いにPKで奪った1-1の同点。勝負の後半は、防戦が続いたが、ロスタイムにはいって、相手のオウンゴールが幸運な決勝点となった。決勝戦は6日(現地時間5日)、バンクーバーでアメリカとの間で争われる。決勝戦の顔合わせは連覇した前大会と同一カード。
キックオフ直後にヒヤっとさせられた。 ワントップのテイラーが個人技でマークを外して右足を振りぬく。ボールは枠を左に外れたが、フィジカルの強さを見せつけられた。 前日会見で、佐々木監督は「立ち上がりが大事。複数得点をとりかえす力はあるが、先に失点は避けたい」と語っていた。その重要なスタートの10分は、イングランドに押し込まれた。ロングボールを容赦なく放り込んでくる。 日本は3試合続けて同じ先発メンバーを立ててきた。連携を深め、なでしこのサッカーが機能している組み合わせである。序盤はサイドと裏をとる動きでディフェンスを下がらせてから、高いボール支配率から、細かいパスワークで、相手ディフェンスを消耗させると同時に人数をかけてチャンスを作っていくサッカーだ。佐々木監督が「日本のサッカーができれば負ける気がしない」というほど、1試合、1試合、完成度を高めてきたサッカーである。 サイドをうまく使いながらも、なかなか流れの中でシュートまでもちこめない日本だったが、前半33分にゲームが動く。 深い位置から阪口が縦に出したロングフィーに右サイドの有吉が素早く反応。ディフェンスラインの裏へ抜け出した。必死に止めようとしたラファーティに倒されてPKを獲得。蹴るのは、キャプテン、宮間。ゆっくりと間合いを取りながら、キーパーの動きと、逆となるゴール左へ、落ち着いて決めた。待望の先取点である。宮間は、リザーブメンバーのところまで駆けつけて喜びを分かち合った。 だが、イングランドの反撃が始まる。 41分。右のコーナーキックから高いクロスをゴール前に入れられた。身長差7センチを活かしたパワープレー。厳しいマークで、ヘディングシュートは、許さなかったが、そのゴール前の競り合いで、こぼれたボールに詰めてきたホートンを大儀見が、後ろから倒してしまい、このプレーにペナルティが宣告された。この同点PKをウィリアムズにゴール左へ決められ、ゲームは、1-1の振り出しに戻って後半へ。