強制不妊訴訟の原告を追悼、熊本 判決目前に死亡「非常に無念」
旧優生保護法(1948~96年)下で不妊手術を強制されたとして、熊本の2人が国に損害賠償を求めた訴訟の原告の1人で、2月に79歳で亡くなった渡辺数美さんの追悼集会が31日、熊本市内で開かれた。支援者らは「非常に無念」と語り、当初予定されていた3月の判決目前で亡くなった渡辺さんを悼んだ。 昨年1月の一審熊本地裁判決は、旧法は憲法違反と認めて国に賠償を命令。渡辺さんの死去後、二審の福岡高裁判決は7月に延期された。熊本市内の会館で開かれた集会で、共に熊本訴訟を闘ってきた女性原告(77)は「渡辺さんの墓前によい報告ができることを願う」と声を振り絞った。