突然“川にのみ込まれた家”「パニックに…」 住民が苦悩訴え「誰が責任を取ってくれるの?」 侵食進み被害拡大のおそれ タイ・バンコク
タイ・バンコクの川沿いで、川の浸食による住宅倒壊が発生し、住人が避難を余儀なくされた。19日未明には、地盤の大きな異変が急速に進み、6年前に建てられた家が一部崩落した。 周辺は倒壊のおそれがあり、立ち入り禁止となっている。 【画像】1階部分が川につかった男女3人が暮らしていた家
男女3人が暮らしていた家が沈む
タイ・バンコク近郊で23日、川沿いに建てられた家が、突然川にのみ込まれた。 2階建ての住宅は傾き、1階部分が川に沈んでしまっている。 家が川に沈んだのは、19日未明のこと。 6年前に、別荘として建てられた家には男女3人が暮らしていた。 しかし住人の男性は、以前から異変を感じていたという。 住人: 2カ月前には溝ができ、へこみが始まりました。しかし2週間前には溝がかなり大きくなり、もう限界だと分かりました。それでもこんなに早く崩落すると思いませんでした。 2週間前には地盤が動いている気配があったため、バンコクの家に避難していたが、驚くほど早く崩れたという。 被害に遭う前にあったデッキ部分や2本の木が生えた庭は川に消え、別荘は無残な姿になっている。 2つの大きな木は、ほとんどが川に沈み、上部だけしか見えない。 現在、川に家が沈む被害に遭ったのは2棟で、別の家の女性は夫婦で寝ていたところ、コンクリートが割れるような大きな音で目を覚まし、しばらくすると家全体が沈み始めたという。 住人: ここが寝室です。夫と2人で寝ていました。深夜3時ごろ、大きな音がして驚きました。パニックになってドアをうまく開けられず、なんとか開けたら部屋の前は沈んでいました。音に気づいた周りの住民が助けに来てくれました。
侵食は深刻化…現在周辺は立ち入り禁止に
家が沈んだ原因とされているのは、川による浸食だ。 今回被害に遭った住宅は、川の曲がり角に位置していて堤防もないため、日を追うごとに侵食は深刻になっている。住む場所を奪われた住民の不安は高まっている。 住民: 今は住む場所も失って、なんとかしないといけない状況だけど、誰が責任を取ってくれるの。 住宅の倒壊するおそれもあり、現在周辺は立ち入り禁止になっている。 (「イット!」12月24日放送より)
イット!