「子どもが8歳になる前に教えるべき」専門家の“幼少期からの性教育”が海外SNSで賛否
同意のない性行為や性被害、避妊の知識がないための予期せぬ妊娠などを防ぐためにも、今一度考えたい子どもへの性教育。学校での性教育が「内容不十分」と指摘されると同時に、各家庭で行う性教育の重要性もますます高まっている。そんななか、あるセックス専門家が提唱する“幼少期からの性教育”をめぐり、SNS上で賛否が真っ二つに。
議論の的となっているのは、イギリスを拠点にセックス専門家として活躍するDebbie Bere(以下デビー)。デビーは「基本的に生まれたときから、子どもと体の部位について会話を始めるべき」と主張していて、彼女の5歳と7歳の息子たちはすでにコンドームの使い方を知っているという。また「8歳か9歳になると子どもはあらゆることを『恥ずかしい』『気持ち悪い』と感じるようになるため、8歳になる前にセックスについて教えるのが望ましい」そう。
デビー曰く「性器にあだ名をつけないこと」も性教育をタブー化しないための大事なポイントだという。「外陰部とは何か、ペニスとは何か、陰嚢とは何かを子どもたちに教える必要がある」と続けた。これに対し、SNS上ではさまざまな意見が殺到。「早速今日から始めたい」「具体的にどこから教えれば?」とデビーにアドバイスを求める人が多いなかで、一部では「早すぎる性教育は子どもの成長に悪影響」「8歳でそこまで知る必要はないのでは?」「幼い子どもに生々しい表現を教えるなんてナンセンス」などの批判も少なからず寄せられた。
さまざまな学校で性教育のワークショップを開いているデビー。家庭では子どもたちからの質問に答えるのが日課だという。「私の7歳の息子はとにかくたくさん質問したい年頃。例えば、コンドームを着けている間におしっこがしたくなったらどうするの?とか」。そして「人々にもっとオープンになってほしい。性に対して前向きになって、尊重するようになってほしい」「私を変わり者と思い人もいるけれど、気にしない。私の目的はただひとつ……性教育を取り巻く気まずい状況や雰囲気を正常化すること」と語った。