竹田麗央は初の年間タイトルへ「狙える位置にいる」 元賞金女王の“叔母超え”誓う
◇国内女子◇ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント 最終日(1日)◇GOLF5カントリーみずなみC(岐阜)◇6559yd(パー72)◇晴れ(観衆3084人) 【画像】竹田麗央も“聖地”での撮影スポットで記念写真 最終18番で迎えたバーディパットで、下り1.5mのフックラインを沈めて右こぶしを握った。首位タイから1つ抜け出して、竹田麗央が今季5勝目をあげた。 「5勝するとは(4月の)初優勝の時は思っていなかったのですが、日に日に自信はついている」。出だしから加速した。1番は100ydからPWで1.5mにつけてバーディ発進。2番(パー5)は3パットのボギーとしたが、バウンスバックした3番から4連続バーディを奪った。 前週の海外メジャー「AIG女子オープン(全英女子)」には好調を維持して乗り込んだが、予選落ちを喫した。「これまでに経験したことがない風だった。横風のときは計算できないぐらい持っていかれた」。持ち球のフェード以外に、状況に応じてドローも打ちこなせる必要性を感じた。 4月「KKT杯バンテリンレディス」でツアー初優勝をあげると、翌週の「フジサンケイレディス」で2勝目とハイペースで勝ち星を重ねてきた。21歳152日での通算5勝目は、叔母の平瀬真由美(21歳145日)に次ぐ9番目の年少記録。82試合目での達成(アマチュアでの出場を含む)は、平瀬の85試合目を抜いた。1993年、94年に賞金女王に輝いた平瀬に対して「自分は賞金女王を獲ったことないですし、まだまだなのでいつか超せるように頑張りたい」と目標を定めた。
年間ポイントレースでは1位をキープしているが、次週「ソニー日本女子プロゴルフ選手権」(沖縄・喜瀬CC)からは同2位の山下美夢有が海外メジャーから復帰してくる。2年連続で女王を戴冠する“強敵”だが、ひるむつもりはない。 山下とは306.61pt差。国内メジャーは付与ポイントが高く、優勝(400pt)で逆転を許す差ではあるが、リードを広げるチャンスでもある。「狙える位置にいるので最後までその位置で戦えるように頑張りたい」。年間女王へ、メジャー初Vで一気に突き放したい。(岐阜県瑞浪市/玉木充)