適正取引と平和考える フェアトレードフェスに80人 館山(千葉県)
平和やフェアトレードへの理解を目的とした「カンボジアクメール舞踊とフェアトレードフェスティバル」(館山フェアトレードタウン推進委員会など主催)が11日、館山市の館山商工会館で開かれた。約80人の来場があり、カンボジア人学生らのステージ鑑賞などを通して平和やフェアトレードに関心を深めた。 カンボジアの民俗舞踊「クメール舞踊」の伝承活動をする、カンボジア人学生らの来日ツアーの一環でもあり、平和をテーマとした舞踊の上演と併せて、食、文化、伝統を紹介することで、適正な価格で取引するフェアトレードに関心を持ってもらおうと開催した。 カンボジアの内戦後、1993年に国際ボランティアとして現地で活動中に亡くなった中田厚仁さんの実話をもとにした舞踊劇では、5幕にわたってクメール舞踊を織り交ぜたステージで平和を訴えた。 この他、フェアトレード商品を扱う7店舗が出店し、来場者らでにぎわっていた。館山市の70代女性は「とてもすてきな舞踊だった。中田さんがカンボジアで活動し、今も村や学校の名前として残っているなど知らなかったが、舞踊を見て心が打たれた。フェアトレード商品を食べて、このような国に貢献できれば」と話していた。