横浜地検（資料写真）

　相模原市のマンション一室で両親を殺害したなどとして、横浜地検は１日、殺人と窃盗の罪で、長男（１６）＝同市＝を起訴した。認否は明らかにしていない。横浜家裁は４月２２日に少年審判を開き、検察官送致（逆送）を決定していた。今後、裁判員裁判で審理される。 　起訴状などによると、被告は２月６日、同市内のコンビニでおにぎりなど３点（計４８０円）を盗んだほか、同１０日には共謀して厚木市内のコンビニでペットボトル飲料１本（同１０８円）を盗んだ。さらに同日、自宅で父親（５２）の首を切り出し（小刀、刃体７・１センチメートル）で多数回突き刺して殺害した上、母親（５０）の首を包丁（刃体１６・９センチメートル）で多数回突き刺して殺害した、などとされる。 　事件は２月１３日、父親の勤務先から「出勤していない」などと通報を受けた警察官が、同マンションで夫妻の遺体を見つけて発覚。県警は父親に対する殺人容疑で長男を逮捕し、３月には母親への殺人容疑で再逮捕していた。