『ときメモ』30周年ライブはファンの熱量に圧倒される奇跡の"同窓会"だった!
そして、菅原さんの「出会えて良かった」、川口さんの「Tomorrow~Beside you~」、菊池さんの「星空のパワー」と続いたソロ曲パートは、再び登場した金月さんの「幸せのイメージ」で終了。ヒロイン役の13人がステージに上り、この「ときめきオールスターズ」の代表曲である「ハートのスタートライン~with you~」、10周年記念ソングの「10th SMILE(=じゅうねんスマイル)」が披露された。 「久しぶりなのに、久しぶりという感じがしなかった」 最後の曲が終わり、そう金月さんが観客に感謝を伝えると、「まだ終わってほしくない」という思いを訴えるように、即座にアンコールを求める力強い声が響く。それに応え、今度はうえださんも加えた全キャストが登場。ゲームのエンディングテーマ「二人の時~forver~」、さらに再びの「もっと!モット!ときめき」の合唱で3時間に及んだライブは幕を閉じた。 ゲームの発売から30年。キャストの方々も、客席にいた私たちも、いろいろあったであろう30年。しかし、ライブが始まり、懐かしの曲が流れた瞬間、あっという間に『ときめきメモリアル』の世界に帰ることができた。そういう意味でも、これはそれぞれの青春が詰まった特別なゲームなのだ。 最後の最後の映像で「主人公」が藤崎詩織に語った「この先、何十年たってもずっと詩織と一緒にいる」というセリフは、このライブに参加した全員の思いを代弁したものだろう。 さらに続いてステージに表示されたのは、「これからも『ときめきメモリアル』の新情報にご期待ください!」というメッセージ。今回のライブは「終わり」ではなく、むしろ「始まり」だったのかもしれない。まだまだ『ときメモ』は終わらない! 取材・文/小山田裕哉 撮影/五十嵐和博