日体大柏高と柏U-18のJ内定4選手が「Jリーグ内定選手合同記者会見」。飛躍期す彼らの「超えたい選手」とは?
15日、日体大柏高(千葉)の「Jリーグ内定選手合同記者会見」が、柏市内の同校で行われた。会見には日体大柏高サッカー部から水戸ホーリーホック入りするGK早川ウワブライト(3年)に加え、いずれも日体大柏高在学中で柏レイソルU-18から柏レイソルトップチームへ昇格するFWワッド・モハメッド・サディキ(3年)、藤枝MYFC内定のGK栗栖汰志(3年)、ギラヴァンツ北九州内定のFW吉原楓人(3年)が出席。それぞれがプロ生活への意気込みなどを語った。 【写真】「全然違う」「びびるくらいに…」久保建英の9年前と現在の比較写真に反響 4人はいずれも日体大柏に通う仲で、会見前から談笑するなど明るい表情。そして、会見でワッドは「柏レイソルから世界に羽ばたいて通用する選手になりたいと思っています」、早川は「多くの人に影響を与えるようなビッグな選手になりたいと思っています」、栗栖は「ゴールキーパーとして多くの人に夢や希望を与えれる選手になれるよう日々精進して頑張ります」、吉原は「世界で戦える選手になって、常に相手にとって怖い選手になれるように頑張っていきます」とそれぞれ挨拶した。 ワッドはU-18日本代表に選出されている187cmの大型ストライカー。「自分の武器は身体を使ったポストプレーヤーや点を取るところなんですけど、それ以外にもトップ下をやったり、ボランチをやったりなど幅広いポジションをできるっていうところが武器」と語り、会見に出席した布部陽功ゼネラルマネージャー(GM)から「今、(柏U-18の)藤田優人監督の下、フォワードで得点感覚を磨いているんですけども、(FWの)他にも複数のポジションも経験していて、プレーの幅も広がっています。トップチームに上がってどれだけ彼が通用するか本当楽しみです」と期待を寄せられていた。 そのワッドは、「柏レイソルは日立台というファン、サポーターの皆様と距離が近いグラウンドがとても魅力的で、あとは練習参加に行った際に年齢関係なく若手からベテランの方までみんなが優しく接してくれるっていうところが魅力だったので、そういうところがいいなと思っています」と語る柏、そして憧れのプレミアリーグでゴールを連発し、チームを勝利へ導く選手になることを誓った。 また、藤枝内定の栗栖は柏U-18の主将で、リーダーシップ、攻撃性能も魅力の守護神。「自分のプレーの特長である果敢な飛び出しだったり、自分のキックから一発で得点をアシストできるような、そういう自分の武器を活かして、1年目から即戦力として藤枝MYFCをJ1に上げるプレーをする選手になれるように、やっていきたい」と意気込む。 藤枝の魅力については、「藤枝MYFCの須藤(大輔)監督が言っているように、『超攻撃的なエンターテインメントサッカー』」とコメント。そして、「自分の武器のところであるキックだったり、『ゴールキーパーだけど守るだけではなくて攻撃の一員になれるんだぞ』っていうことを表現できるチームだなと思っていて、自分の武器と噛み合うところだったのでとてもいいなと思ったのと、あとファン、サポーターの皆様が本当に温かいクラブだなっていうのは感じていたので、そこは本当にいいなと思いました」と語った。 吉原の進路である北九州の池西希スポーツディレクター(SD)は、柏・布部GMの推薦を受け、柏U-18のプレミアリーグや日本クラブユース選手権で吉原のプレーをチェックしてオファー。突破力は世代屈指で、得点力にも秀でた吉原はすでに北九州の練習試合に出場しており、池西SDは「(練習試合は)非常に高いパフォーマンスでした。僕たちとしては来年、J2かJ3かというリーグ戦を今やってる最中なんですが、どちらのカテゴリーにおいても即戦力になってもらえると、そう信じて招き入れたいなと思っています」と期待感を口にする。 その吉原は、北九州の印象について「若手の選手、フレッシュな選手が多いというところと、環境が凄くいいというところ、そしてファン、サポーターの皆さんが凄い熱い応援をしてくれるところが僕は良いと思いました」と語り、「ボールを持った時の前へのプレーとドリブルが自分は持ち味なので、そこを常に見ていて欲しいです。今後はギラヴァンツ北九州でまずスタメンで1年目から出て、結果を残して海外に挑戦したい。90分間、常に相手にとって怖いプレーをし続けられる選手になります」と力を込めた。 最後に、日体大柏サッカー部から水戸入りする早川は水戸の印象について、「水戸は凄くサッカーに集中できる環境があって、グラウンドも、施設も、設備も凄く整っていて、ここだったら凄く成長できるなと。多くの若手選手が育成されてる中で、やっぱり凄いなっていうのは練習参加した時に思えて、そういったところが凄くいいクラブだなと思いました」と説明する。 そして、「自分は、身体を活かしたセービングだったり、ハイボールだったり、ロングキックっていうところをストロングにしていて、自分はピッチ外であったらコミュニケーションは多くの人と取れる自信っていうか、結構色々な人と喋れるっていうところがあるので、そういうところもストロングにしつつ、色々な人に影響を与えられる選手になりたいなと思っています」。U-17日本高校選抜歴を持つ注目守護神は水戸でキャリアを積み、J1、海外へステップアップしていく考えだ。 4選手は「自分が超えたい選手」についてもコメント。ワッドは「日本で言ったら(柏アカデミー、柏の先輩FW)細谷真大選手で、海外で言ったらレワンドフスキ選手(バルセロナ)を超えたいなっていう風に思っています」と語り、栗栖も柏アカデミーの先輩でもあるGK中村航輔(現ポルティモネンセ)の名を挙げる。「本当、毎試合チームの勝利に貢献できるようなセーブだったりをしていて、本当に見ている人が感情移入できるような熱いプレーヤーだと思っているので。その魂だったり気持ちの部分は自分もあって、他の選手には負けないところであるので、そこでしっかり中村航輔選手を、今まで憧れでしたけど、もう同じプロの世界の選手として本当超えていけるような選手になりたいなと思います」と宣言した。 また、吉原が掲げたのは自身と同じ左サイドを主戦場とする日本代表MF超え。「超えたい選手は好きな選手でもあるんですけど、三笘薫選手(ブライトン)。好きでもありますし、超えたい選手にしています」と語り、早川は「自分とプレーのタイプが凄く似ていて、身体能力活かしたり、最近だったらオリンピックでの活躍だったり、そういうのを見てると、自分も凄くこういう選手になりたいなとか、やっぱこれ以上に活躍したいなと思うことが多かったので。小久保玲央ブライアン選手を超えたいと思っています」と高校時代、日体大柏に通いながら柏U-18でプレーしていたGK超えを誓った。4選手はこの日一緒に登壇したライバルたちよりもいち早くJリーグデビューすることも目標。仲間たちから刺激を受けながら、それぞれの新天地で飛躍を目指す。