桐陽が創部22年目で初優勝…聖隷クリストファーに延長9回サヨナラ勝ち…ソフトボール静岡県高校総体
◆ソフトボール◇静岡県高校総体 ▽女子決勝 桐陽4-3聖隷クリストファー 女子決勝が行われ、桐陽が聖隷クリストファーに延長9回、4―3でサヨナラ勝ちし、2003年創部以来、22年目で初Vを飾った。2―2で決着がつかず、もつれ込んだ延長戦。8回以降は無死二塁から始まるタイブレーク方式で、9回裏1死三塁から日高さくら(3年)が二塁への内野安打を放ち劇勝。初の全国総体切符(7月22日開幕・長崎)を手に入れた。 バットを投げ出すようにして、なんとか当てた。桐陽の日高が執念のサヨナラ打。カウント1―1からエンドラインのサインに外角のボール気味の球を二塁前に転がした。「絶対に決めようと思った」。8番打者が勝利の立役者となった。 今春は県2位ながら地元開催枠で初の全国選抜に出場。強豪の須磨ノ浦(兵庫)に0―10の5回コールド負けとレベルの差を痛感した。以降、総体に向けて売りでもある足と機動力を磨いた。「私はつなぎの選手なのでバントやエンドランの練習はたくさんしました」と、日高。一番大事な場面で練習の成果が出た。 就任9年目で初の県Vを達成した奥山雄太監督(44)は「よく粘った」と、涙。7回無死満塁の好機を逃した時は「僕が下を向きかけたけど、ベンチから『下向くな』と声が出ていた。たくましくなった」と、目を細める。次の目標は「全国1勝」。春の借りを夏の長崎で返す。(塩沢 武士)
報知新聞社