連覇とワールドカップ出場権を懸け、いざタイへ!木暮賢一郎監督「右肩上がりでうまくいくような調整をしていく」
Fリーグや下部組織の組織力を証明したい
──今回、国内合宿の1番テーマは、コンディションの部分でしょうか? オフ明けの選手が圧倒的に多いので、コンディションは1番気を使いました。もちろんオフ期間の過ごし方も、メニューを配るなど直接コミュニケーションをとってきましたが、個人で動いていてもクラブチーム自体が全て活動してない状況です。怪我をしてしまったら元も子もないので、怪我をせずにしっかりと各個人のコンディションのばらつきを整え、負荷を少しずつかけながら、インシーズンの状態に持っていきました。 いわゆるフィジカルコンディションに1番軸を置きながらも、ここまで積み重ねてきたモデルの浸透を図ることや、呼んでいる選手の特徴、誰が出たら何をしないといけないといった最後の詰めを行うのが、このキャンプの狙いでもありました。 ──ワールドカップ予選と兼ねたアジアカップは、選手としても何度も経験してると思います。改めてワールドカップ予選を兼ねた大会と兼ねてない大会の違いを教えてください。 日本代表チームは当然プレッシャーがかかります。どのAFCも、どの予選も、大きな違いはなく、いつも高いモチベーションで臨んでいると思います。そのなかでの1番の差は、対戦国が明らかに通常のAFCよりも、お金や時間をかけて準備をしてくるところです。 ただ、我々はその大会に向けて全力を注ぐスタイルではなくて、育成やリーグ含めて、常にいい状態をしている、全く文脈の違う代表チームだと思います。自分は間違いなく日本の取り組みが正しいと信じていますし、その時だけガーっとやるところに負けたくない。それは、日本のフットサル全体として、Fリーグや下部組織の組織力を証明したいなと思っています。 ──これからタイへ移動して、初戦に向けてまた準備をしていくと思います。キルギスに対してどのような印象を持っていますか? キルギスは、予選ラウンドから監督が変わって、日本のことをよく知っているルイス監督とフィジカルコーチという、いい指導者がいるところはもちろん脅威になると思います。過去の対戦成績においても、当然苦い思い出のある相手です。 ただワールドカップ予選は、どの国も通常のAFCとは違うモチベーションで向かってきます。初戦は18日で、まだ1週間以上あるので、その前のタイやオーストラリアとの2回のトレーニングマッチを通して、課題を解決しゲーム感をつかみたいです。キルギスを見据えながらも、まずは対オーストラリアの2試合に向けてコンディションを調整して、右肩上がりでうまくいくようなピーキングができたらいいのかなと思います。