<WBC>キューバ撃破に小久保監督の決断「(松田の起用)悩んでごめん」
侍ジャパンがキューバを下してWBCを白星でスタートさせた。松田宣浩(ソフトバンク)、筒香嘉智(横浜DeNA)のホームランを含めた14安打11得点と大爆発した打線だけでなく、中田翔(日ハム)まで走った機動力、そして、先発の石川歩(ロッテ)の好投に、菊池涼介(広島)、青木宣親(アストロズ)の超ファインプレー。侍ジャパンは“らしさ”を存分に発揮して重要な開幕戦に勝利した。 以下、試合後の小久保監督の主な一問一答。 ーー試合を振り返って。 「初回から独特の緊張感でスタートしたが、菊池のプレー、ゲッツーに取ったのが大きかった(一回無死一、二塁でセペダの打球を菊池がスライディングして好捕、併殺に)。初回のピンチを切りぬけた後に、青木から筒香にタイムリーも出た」 ーー青木の好守が目立った。 「犠牲フライになったが、青木のフェンス際のプレー(3回一死三塁からアヤラの打球)、後ろのプレー(4回のサーベトラのセンター後方を襲う大飛球を背走好捕)が大きかった。予想通りキューバは、2割増しのスイングだったが、芯で捕らえられた打球をうまく守った」 ーー直前までスタメン起用を悩んでいた松田が活躍した。 「悩んで、ごめんなさい、って感じです(笑)」 ーー終盤、キューバに得点を許した。 「点差が開いてリードしていてもキューバは脅威だった。(コースが)甘くなると、ああいうスイングをされる。(開幕の)独特の雰囲気の中、いきなり初登板ということもあったのかもしれないが、2失点したところを次は修正、切り替えてやってもらいたい。明日(8日)の豪州も強化試合よりスイングが鋭くなってくる」 ーーその豪州戦の先発は? 「菅野でいきます。日本で一番のピッチャーに託して、球数いっぱいいっぱい使って、なんとかつないで、とにかく明日、2勝したい」 ーー5回に中田までが盗塁した(チームの盗塁数は3)。 「走って欲しくない場面では、走るなのサインを出すが、それ以外では、隙あればフリーにいっていい。足の速い、遅いは、関係なく隙をみつけて思い切りのいいスタートを切れれば(成功する)ということを彼は(中田は)示した」 ーー指揮官自身の緊張は? 「正直、予想以上のプレッシャーを感じていた。こんなにプレッシャーがかかるとは思ってなかった。僕が一番地に足がついていなかった。(私は)5回まではなかなか落ち着いてなかったと思った。しかし選手は、普段通りに試合に入れた。初回の筒香のタイムリーでチームが落ち着いた。(7回の筒香の2ラン)だめ押しの2ランをここで打って欲しいところだった。選手が地に足をつけたいいゲームだった」 ーーブルペンの投手起用は、秋吉から最後は牧田だった。 「今日に限っては予定通りです」