渡邉美穂、アイドル卒業で仕事観に変化「自我を出していくだけじゃなく、きちんと相手を見る」
アイドルと女優の違い
──それは、今のお仕事を始めてからですか。 渡邉 そうですね。それまでは普通の高校生で、同世代の子としかほとんど関わりがなかったから、自分らしさ全開でも受け入れてもらえたけど、今のお仕事では年齢も違うし、個性豊かな方々がたくさんいる世界なので、その中で「自分が、自分が」と自我を出していくだけじゃなく、きちんと相手を見て会話をすることが大事なんじゃないかなと思って、気をつけるようになりました。それは別に「この人に気に入られたい」とか「媚を売ろう」と思っているわけではなくて、コミュニケーションを円滑に進めるために、良い人間関係を築くためということです。 ──アイドルを卒業し、女優としての活動を本格化されるようになって変化を感じていることは何かありますか。 渡邉 私、今ではこうして女優のお仕事をさせてもらっていますが、どの現場に行っても「元アイドルだよね」というお話は絶対に一回は出るんです。そういう時に「アイドルの時の私のイメージをそのまま持ってきてしまっているんだな」と感じることはあります。そこに悩んだこともありましたが、今は「あの時はあの時だし、今は今」と割り切れるようになりました。 ──仕事への向き合い方にも変化はありましたか。 渡邉 やることも環境も全然違うので、変わりましたね。どちらも人前に出て表現をするというお仕事ではあるんですが、見せ方が違います。アイドルの時は、自分が一番可愛く見えてほしかったし、「目立ちたい」という気持ちも大事にしていました。でも今は、自分にフォーカスを当ててもらうシーンも、他の人を際立たせるためのお芝居が必要なシーンもあるので、「なんでもかんでも私が全部出るぞ」という気持ちはあまりないです。 スタイリスト:米田由実 ヘアメイク:岩根あやの ▽『あなたの恋人、強奪します。』 ABCテレビ(関西) 4月14日(日)スタート 毎週日曜よる11時55分 テレビ朝日(関東) 4月13日(土)スタート 毎週土曜深夜2時30分 ※ABCテレビでの放送後 、 TVer・ABEMAで見逃し配信 【後編】渡邉美穂、“強奪”したいのは対人能力「あと1歩の勇気が出せないんです」は下の関連記事からご覧ください。
山田 健史