「返してほしい…」 高級腕時計シェアサービス“トケマッチ”突然の運営停止で客困惑
高級腕時計のシェアリングサービス「トケマッチ」を展開していた運営会社が突然の解散を発表。 腕時計を預けていた利用者からは不安の声があがっています。
■テレビにラジオ、CM放送も…順調に見えた矢先の突然の解散
解散を発表したのは大阪市中央区の合同会社ネオリバースです。 ネオリバースは2021年から、自宅で眠らせているなどの使用していない高級腕時計を所有者から預かり、高級腕時計を借りたいという人へのレンタルを仲介するシェアリングサービス「トケマッチ」を展開していました。 高級腕時計を預けた人は、その時計がレンタルされたかどうかに関わらず、預けた腕時計のランクに応じた月額使用料を受け取れる仕組みで、投資や副業の一環として高級腕時計の預け入れを呼びかけていました。 HPによると、預託使用料は腕時計の評価額に応じて5段階に設定されていて、評価額が100万円以下の腕時計だと月額14900円、評価額が100万円~150万円以下だと月額19900円が受け取れるとされています。
■総額800万円…「とにかく返してほしい」返却への不安
また、会社のHPにはテレビやラジオ、雑誌などで紹介された実績が多数掲載され、「昨年9月からは民放テレビ局の番組内でCMの放送が始まった」などと掲載していました。そのような中での突然の解散発表-。 トケマッチに腕時計を預けていたという30代の男性はー 高級腕時計を預けていた利用者 「資産運用のつもりで、ロレックスなど計8本、購入額でいうと800万円以上の腕時計を預託していました。これまでに使用料の振り込みが滞ったことがなかったので、突然の解散に驚いています。代表者にはどうしてこのようなことになったのかきちんと説明してもらいたいのと、とにかく時計を返してほしいというそれだけです」 男性によると、解散発表を受けて時計を預けていたという人たちが情報共有のために立ち上げたチャットグループには、すでに400人近くが参加しているということです。 運営会社のホームページには、「現在レンタルされている腕時計は返却要請し、預託を受けている腕時計については、今後6か月を目安に順次返却していく」などと書かれています。また、「今後は改めて弊社代理人が決定次第、弊社サービスの利用者様へ個別にご連絡させていただきます」という、利用者へのメッセージが掲載されていますが、利用者は、本当に腕時計が戻ってくるのか、不安だといいます。 高級腕時計を預けていた利用者 「テレビで流れたというCMの動画をみて、すっかり信用してしまいました。本当に時計が戻ってくるのか正直、不安です」 解散発表後から、日本テレビは運営会社に連絡を試みていますが、応答がない状態が続いています。
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