侍ジャパンが1次ラウンド全勝突破 4番・森下は今大会通算10得点で単独トップ
◇WBSCプレミア12 1次ラウンドB組第5戦 日本11―3ドミニカ共和国(2024年11月18日 天母) 「ラグザス presents 第3回 WBSCプレミア12」で大会連覇を目指す侍ジャパンは18日、1次ラウンド最終戦のドミニカ共和国戦に11―3で快勝し、同ラウンドを5戦全勝で終えた。全試合4番の阪神・森下翔太外野手(24)は3得点を挙げて今大会通算10得点に伸ばし、単独得点王に立った。既に1次ラウンドB組の1位突破を決めており、19日に帰国し、21日からスーパーラウンドに臨む。 断続的に雨が降ろうが最大7メートルの冷たい風が吹こうが、侍の4番・森下は動じない。1位突破を決め迎えた1次ラウンド最終戦で単独得点王に躍り出た。 「2試合ヒットが出ていなかった。1打席目に出てちょっとホッとした。いい勢いのままでいけました」 初回2死一塁でメジャー通算54勝の相手先発右腕ペラルタから右前打を放ち、発進。坂倉の先制押し出し四球を呼んだ。1―2の3回1死では2番手エンリから三塁内野安打で今大会早くも3度目のマルチ安打。その後、2死満塁から佐藤の左前適時打で生還を果たした。5回無死一塁では四球を選び、坂倉の中前適時打で再びのホームイン。そして7回1死、右前打で今大会2度目の3安打をマークすると、2死二塁から古賀の右前適時打で三たび本塁へ還った。これで出場選手中トップの10得点。また、B組に限ればOPS(1・565)、安打数8もトップだ。 全試合で4番に座った1次ラウンド5試合で打率、本塁打、打点、出塁率、安打、得点、塁打、四球、死球、犠飛、長打率の部門で“侍11冠”に君臨する。チームは国際大会24連勝、5戦全勝で1次ラウンドが終了した。 21日からはスーパーラウンドが待つ。「ここから本当の戦い。責任とプライドを持ってやりたい」。侍の4番が打ち続ければ、世界一はおのずと近づいてくる。(石崎 祥平)